千春氏、宗男議員発言に怒る

松山千春鈴木宗男議員の「モスクワが100%勝つ」発言を怒ったと明かす 東京公演
日刊スポーツ 11/17(金) 21:00配信

 歌手松山千春(67)が17日、東京・千代田区東京国際フォーラムで、全国ツアー「松山千春コンサート・ツアー 2023秋」の東京公演を行った。

 代表曲の「夜を飛び越えて」でスタートしたライブは「旅立ち」「銀の雨」などを熱唱して約5000人のファンを酔わせた。

 トークでもファンを盛り上げた。ロシア渡航をめぐり「日本維新の会」を離党した鈴木宗男参院議員が客席から見守る中、「鈴木宗男さんは何で『モスクワが100%勝つ』なんて言ったんだ。帰国した後でおれは怒った」と明かした。

 鈴木議員は帰国後のテレビ番組で「私は一にも二にも停戦と訴えてきた」として「早く終わらせるには、国力の差から言っても圧倒的にロシアが強い。(ウクライナに)武器や資金を提供すれば長引き、犠牲者が増えるだけではないのか」などと持論を展開している。

 ツアーは12月23日の札幌・カナモトホールまで22会場で23公演を実施予定。
https://news.yahoo.co.jp/articles/cf5f46c6f5b872f22bf85aea872fc12baa9e4fb3

 


松山千春さんは鈴木宗男氏の支援者として(そのことについての私の情報源としては、主に鈴木氏のブログですが)知られていますが、どの政治家を支持するかは個人の自由であり、私は別に松山さんを批判するつもりはありません。
なお、私は松山さんのファンでもアンチでもありません。

 

それで、松山さんが鈴木氏の発言を怒った理由が、正確なところはわかりません。
(ちなみに、鈴木氏の19日のブログでは「私のことにも触れて下さり、松山さんの男気、人情に感謝した次第である。」という記載はありますが、もちろん鈴木氏にとって不利なことは書いてありません。)

 

推測はできます。

鈴木氏がロシアに渡航したのは(日本維新の会のルール上はともかく)参議院のルール的には問題はなく、また政治家であるかどうかにかかわらず、紛争中の二国のいずれが勝つかを個人的に予想するのも、特に法には触れません。


ただ、ロシア訪問中の日本の国会議員が公式に発言したのは、たしかに問題といえば問題です。

「私は一にも二にも停戦と訴えてきた」という立場の鈴木氏が、紛争の当事者(私に言わせれば「侵略国」ですが)のひとつに「あなた方が絶対勝つ」と断言して、その国が停戦に歩み寄ると思いますか?

 

外交辞令を交えるとしても、せいぜい
「ロシアは大国で有利かもしれないが、戦争では何が起きるかわからないし、どっちもダメージは大きいから、停戦した方がロシアにとっても得ではないか」
というぐらいが普通ではないでしょうか?

 

いや、鈴木宗男氏レベルの人間が何か言ったとしても、ロシア首脳陣の意に沿わないことだったら、何も通用しない可能性は高いとは思います、もちろん。
しかしながら、最初から「あんたたちが100%勝つけど停戦に応じてね」というような和平仲介者って、誰にも信用されないよね?
ウクライナにも、日本国民にも。

ロシア?
信用はしないでしょう。
利用はするかもしれないけど。

 

「一にも二にも停戦」と訴えてきたのは、日本を含む西側のウクライナ支援諸国に対してだけ。
それが鈴木宗男の正体だ。
そう解釈することも可能でしょう。

 

さて、鈴木氏とつきあいが長い(らしい)松山千春さんは、どのような意図で怒ったのでしょうか。