不登校は親の責任?

不登校の大半は親の責任」東近江市の市長が発言…翌日釈明「極端に言い過ぎたかも」
MBSニュース 10/18(水) 12:12配信

 不登校の問題などを話し合う会議で、滋賀県東近江市の小椋正清市長が「不登校の責任は親にある」などと発言していたことがわかりました。

 (滋賀県東近江市 小椋正清市長)「僕は文科省フリースクールの存在を認めてしまったということにがく然としているんですよ」

 これは10月17日に滋賀県の会議で発言した東近江市の小椋市長の音声です。この会議では、不登校の小中学生の数が全国で過去最多を更新して、国がフリースクールなどを支援する中、県独自の対応策に向けて県内の自治体トップらに意見を求めていました。

 市によりますと、小椋市長は会議後にも「不登校になる大半の責任は親にある」と発言していたということです。

 小椋市長は10月18日に取材に応じ、発言について「極端に言い過ぎたかもしれない」と釈明しました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/316ffc1e781e2a921b933332818b324921e79070

 


この市長の発言を知って愕然としている親御さんは少なくないと思いますが、念のため、不登校の大半は親の責任」ということはありません
たとえば学校でいじめに遭って、あるいは教師などにセクハラやパワハラされて不登校になったのも、親の責任というのですか?

 

逆にいえば、もし「不登校が親の責任」であるなら、親が行動を変えれば登校できるようになる可能性が大きいわけで、本当にそうならどんな努力でもしたい、と考えている親御さんは普通にいるでしょう。

実際には、親が(たとえば児童相談所その他の機関などに相談して)努力したって不登校のまま、という例は、少なくありません。
(ただ、親の責任の有無にかかわらず、当事者の気持ちが軽くなるとか家族関係がよくなるというようなことはあります。)

 

というか・・・曲がりなりにも首長やってるなら、科学的根拠の乏しい自分の発言で、不当に苦しむ人がいないか、十分気をつけていただきたいものです。

 

普段、私はこういう発言だけをもって言わないのですが、そして当該市長や市議会、ひいては市民が判断することではありますが、市長の根本的な考え方が変わらないようなら、辞めていただいた方がよろしいかと思います。市長の発言に起因して、家庭内暴力や一家心中などが出る前に。