日本維新の会の鈴木宗男氏が訪露した件が話題になっていますが、記事を立てるにしても、党が処分するか、またその内容がわかってからにしたいと考えています。
で、今夜はこちら。
「責任者の名前を言え!」 クマ3頭駆除に秋田県や町に抗議殺到 長時間電話で職員に疲れ
AERA dot. 10/6(金) 13:51配信
秋田県美郷町が作業小屋に長時間立てこもっていたクマ3頭を駆除したことに対して、県や町に抗議が殺到している。県外からの抗議が多いといい、なかには九州などクマが生息していない地域の人からも。乱暴な言葉や電話先で泣き続ける人、話がそれてクマの駆除とは無関係の“抗議”を受けることもあるという。県自然保護課の担当者は「長い電話が多く、通常業務に支障が出ている」と疲弊を隠せない。
クマ3頭は10月5日午前、県と町が協議して、地元の猟友会が駆除した。作業小屋の付近には認定こども園がある。
「子どもたちが近くにいる場所です。クマの生息地に暮らしている住民の安全を守るために駆除したということを、ご理解いただきたいと思っています」(県自然保護課)
今年はクマの目撃情報が例年以上に多いという背景もあった。
■30分間の電話も当たり前
ただ、駆除が報じられると県と町には抗議の電話やメールが殺到した。県自然保護課にもすでに数百件、美郷町にも500件以上の電話があり、6日朝も8時半の開庁から電話が鳴りやまない時間が続いたという。
「30分くらいの長い電話は当たり前といった状況です。職員が電話対応に追われ、通常業務に支障が出ています。私たちから電話を切ることはできません」(県自然保護課の担当者)
「なぜ山に帰さなかったのかとのご意見が目立ちますが、われわれもルールにのっとって駆除しています。今年、県内では熊による被害が多いこともあり、町民からは『安心した』との言葉をいただいている事実も知っていただきたいと思います」(美郷町の担当者)
県も町も困惑している。
大半は県外からだという。動物愛護の思いが強い人が目立つが、東京などクマの被害が極めて少ない地域や、クマが生息していない九州の人からの抗議も一定数あるという。
また、「責任者の名前を言え!」などと乱暴な言葉で対応を迫る人も。対応した職員の言葉が気に入らなかったようで、「バカにしているのか!」などと怒りはじめ、クマとは無関係な職員の言葉遣いへの苦情に転じて電話を続ける人。電話先で泣き続ける人……。大声で強い言葉を発したり、「美郷町のものは絶対に買わない」と批判の矛先が別の方向に向いたりする声も届く。
「双方が冷静に話し合うことが大事だと考えていますが、一方的に言われてしまい、それができない状況です」(担当者) 7月、北海道で牛60頭以上を襲った「OSO18」をハンターが駆除したが、勤務先の役場には抗議が殺到した。このときも道外からの抗議が大半だったという。北海道は公式エックス(旧ツイッター)で、
「ハンターが非難を受けることは、地域のヒグマ対策の根幹を担う捕獲の担い手確保に重大な支障を及ぼしかねません」
などと、理解を求める異例の投稿をした。
(以下略)
https://news.yahoo.co.jp/articles/8b9e0120cc3efedbbbee204d01d849a053f3c813
秋田県の駆除のニュースのときは、ひょっとしたらクレーム電話があるかもしれないな、とは思っていました。
もちろん、私自身はやむを得ず駆除という判断をしたのだろうと考えていますが、上の記事中にもあるように「なぜ山に帰さなかったのか」という声は出てきそうだな、と。
予想外だったのは、北海道の「OSO18」の駆除についても苦情があったということ。
え? ヒーローでしょ、このハンターの方。
牛60頭以上って、どれぐらいの被害額になって、畜産農家の生活などがどれだけ危うい状況になっていたか、そして子どもたちを含む人間も襲われるのではないかという不安が広がっていたであろうこと。
抗議電話入れた人たちは想像する能力(言い換えれば「思いやる能力」)がないのでしょうか?
まあ、官公庁などに意見を伝えようとすること自体は否定はしません。
ただ、長時間の電話はいけません。
県外からの(つまり、たいていは利害関係のない人からの)電話を受けている間は、その自治体の人々からの(本来の仕事や生活に必要な)電話が塞がっているということですから。
長い意見を伝えたいなら、メールや手紙をお使いください。
(自治体のウェブサイトには、電子メールアドレスが掲載されているはずです。)
匿名だったとしても、メアドさえ書いていれば、回答を返すことは可能です。
でないと、長時間や繰返し電話は、威力業務妨害か、とにかく刑法犯として捜査対象になる場合があります。
(このクマの件ではありませんが、実際、逮捕された人もあるようです。)
あ、その「県自然保護課の担当」の方、「私たちから電話を切ることはできません」ではなくて、切ったらいいですよ。
どういう状況(電話時間がどれぐらいで、相手の話す内容が堂々巡りしだした、とか)なら、どういう警告をして、そのうえで受話器を置く、というようなガイドラインを作っておく方法もあります。