ジャニーズ社の記者会見

腹立ちませんでしたか?
株式会社ジャニーズ事務所の記者会見のことです。

 

いや、新旧社長の発言等についてではありません。
それについて、被害者側が、不満とか疑問とか評価とかコメントしていることについては、同意できるか、少なくとも理解はできます。
救済等、同社が約束したことを履行していくか、今後どうなっていくか、でしょう。

 

問題は、マスメディアからの質問や、記者会見後のさまざまな報道。
週刊文春など一部のメディアを除き、あんたらも黙殺してたやん。

 

1999年に週刊文春が、同社の創業者(当時の社長)の性加害その他について記事を書きました。
(それまでからいろいろ疑惑はあったようですが、そこまで知られていない模様。)
同社が名誉棄損で民事訴訟を起こし、文春の記事は、真実と認められるもの、認められないもの、それぞれありましたが、創業者が性加害を行ったこと自体は真実と認められました。
最高裁の棄却により裁判が確定したのは2004年2月のことですが、このとき、多くのメディアは報道しないか、ごく小さな記事を掲載した程度でした。
(私も記憶がありません。)

 

その後も、創業者は社長を続け、テレビの歌番組やドラマなどに同社の所属タレントが出続けたのは周知のとおりです。
私たちの受信料で運営されていた放送局も含めて。

 

で、新社長や、関連会社の社長に、「創業者の性加害について知っていたのではないか」という質問をしたメディアの方、その質問は、一般国民でも知りたい人はいるとは思うけれど、あなた方のメディア(特にテレビ局関係)についても問われているとは思いませんか?
もっといえば、スポンサーや広告代理店の方々、あなたがたも本当に何も知らなかった、のですか?

 

また、新社長たちに「あなたがたも被害を受けていなかったか」を問うたメディアの方、それはセクハラ、というより、もし本当に被害者だったとしたら、いわゆるセカンドレイプに当たるような質問であることを認識していませんか?
(これについては、自衛隊での性被害を訴えた女性が指摘していたと思います。)

 

まあ、想像ですが、あの創業者は、反発するような人間、激しく抵抗するような人間は、たとえ美少年であったとしても、手を出さなかったという可能性はあるように思います。
痴漢の常習犯でも、おとなしそうで声を上げなさそうな女性を狙う、というような情報もありますし。

それはもちろん、声を上げられなかった被害者が悪いという意味では全くありません。
それだけ、加害者が卑劣だったということで。