相模原の施設の事件

相模原市の障害者施設での事件については、まだ捜査中ですし、今後明らかになることもあるでしょうから、なかなか書けないでいます。
もちろん、事件が大きすぎて、私自身、心の中での整理がついていない面もあります。

加害者が措置入院歴のある精神障害者(といってよろしいかと思います)であることも、事態を複雑にしているのかもしれません。
ただし、障害者が犯罪を起こす率は、総人口対比で見るとむしろ低いということは、よく言われています。

 捜査関係者によると、夜勤職員は植松容疑者に結束バンドで拘束されていたが、襲撃を逃れた比較的障害の軽い入居者が夜勤職員の結束バンドをはさみで切断して救出していた。この機転がなければ、けが人らの救助が遅れ被害がさらに拡大した可能性もあった。
産経新聞 2016.7.28 22:03)
http://www.iza.ne.jp/kiji/events/news/160728/evt16072822030022-n2.html

こういう記事は、ちょっとほっとします。


以下、一般論で。

何らかのハンディキャップのある人たち、先天性の障害、傷痍軍人など後天的に生じた障害、加齢により生じた障害、
これらの人々を切り捨てる社会と、
どのようなレベルにせよ支援、あるいは受容しようとする社会と、
比較すると後者の方が現在の地球上には多いでしょう。

だから人類はすばらしい、などと決めつけるつもりはありません。

何らかの形でハンディキャップのある人たちを支援する集団の方が、そうでない集団よりも、生存には有利だったのではないか。
障害者などを受容しない集団の方が滅亡しやすかったのではないか。

私はそう考えています。