ロシア外相、「日本は米追従」と批判 学生向け講演で「愚か、悲しい」
時事通信 9/2(土) 13:33配信
ロシアのラブロフ外相は1日、新学期開始に合わせてモスクワ国際関係大学の学生を前に講演し、ウクライナ侵攻で対ロ制裁を科す日本との関係悪化に触れ、「日本は米国の政策を疑わず愚かに従うことを決めた。悲しいことだ」と批判した。
日本と外交関係を維持する立場は確認した。
ラブロフ氏は日本語を学ぶ学生の質問に答えた。この中で、2016年に日ロ両首脳が協議開始で合意した北方四島の共同経済活動などについて「(昨年2月の侵攻開始の)ずっと前に忘れ去られた」と主張。日本は北方領土問題を巡る対ロ非難に終始したと訴えた。
共同経済活動の協議は、新型コロナウイルス流行などで停滞した末、侵攻開始後の昨年3月にロシア外務省が離脱を発表した経緯がある。
一方でラブロフ氏は「日本は依然として隣国だ。外交関係を維持しており、これにはわれわれも賛成している。対話にもオープンだ」と発言。「非友好国」日本の言語を学ぶ学生に対して「日本のことは勉強してほしい」と激励した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/24e4b61340c3251190d81f819220146ed31a958b
ロシアの主要な政治家や軍人、国民(「外国の代理人」とかいう濡れ衣を着せられた人々などを除く)は、
「プーチン氏に追従」ということになりますね。
「ウクライナが短期間で占領できる」などという誤った情報を、権力者が喜ぶように伝え、誤った判断を行った権力者が、ウクライナやアフリカの食糧難の諸国だけでなく、ロシア国民(特に徴兵された人々)に肉体的にも精神的にも苦しみを与え続けていることは、
「愚かで悲しいことだ」と思います。
だいたい、ロシアは愚かです。
たとえば、北方領土について、
「二島返還、残りは共同経済活動を続けながら検討」
のような合意ができていたら、さすがに現在のような制裁を行うことは躊躇したかもしれないのに。
まあ、「ロシア側の代理人」が、たとえば鈴木宗男氏程度の人物しかいないのなら(あくまで、たとえば、ね)、それも愚かで悲しい、というべきかもしれませんが。
え?
アメリカも愚かな点はありますよ、たしかに。
たとえば、前大統領の政策によっては、イラン核合意は維持され、イラン製ドローンなどの武器がロシア側に流れることは防止または軽減できた可能性があります。
しかしながら、アメリカの大統領が間違った場合、同盟国、友好国の側から、それは間違ってるよと指摘することは、必ずしもできない話ではありません。
(例:トランプ氏が日本の防衛負担の大幅増加を求めた際、当時の安倍首相が理由を挙げてトランプ氏を納得させた。)
周辺国の姿勢が気に入らなかったら軍事的な脅しをちらつかせ、あるいは実際に武力行使するロシアとは全く違う。
日本の国内でも、アメリカ(だけでなく多くの欧州諸国やカナダ、オーストラリアなども同じですが)の政策と同様のことを行うか、自由にメディアや国会等で意見を発することができます。
(ノーベル平和賞受賞者に対して「外国の代理人」指定をして制限を加えるロシアとは大違い。)
だから、鈴木宗男氏がロシアびいきの発信をしても、権力者からの制約は受けない。国民からは見放されたとしても。
なお、対話はオープンですから、今からでも北方四島を即時返還というような申し出があれば、それは歓迎します。