「水星の魔女」インタビュー修正

「結婚した」は誤植──「水星の魔女」インタビュー記事のサイレント修正巡り、公式が謝罪
ITmedia NEWS 7/31(月) 13:01配信

 バンダイナムコフィルムワークスは7月30日、書籍「月刊ガンダムエース2023年9月」のインタビュー記事で紙の雑誌と電子版で一部記述が異なっていた件について謝罪した。同誌の編集者が臆測で記載した文面が載っていたため、電子版のみ表現を直したという。

 内容が修正されたのは、アニメ「機動戦士ガンダム 水星の魔女」に出演した声優へのインタビュー記事。スレッタ・マーキュリー演じた声優・市ノ瀬加那さんの発言に「結婚した2人のそういう姿を目にできて」という文言があったが、7月31日時点で同誌の電子版では「結婚した」の部分が削除されている。

 これについてX(Twitter)ユーザーからは「なんで?」「同性婚だから削除したのか?」「信用を無くす悪手」「これはダサい」など批判的な声が上がっていた。

 これを受け、バンダイナムコフィルムワークスは「作品を応援してくださる皆さまに混乱を招いてしまい、誠に申し訳ございません」と謝罪。同誌編集者の臆測による文面があり、校正時に修正依頼をしたが、修正が反映されないまま責了となり、発売されたことが原因としている。

 「作品側としては、本編をご覧いただいた皆さま一人一人の捉え方、解釈にお任せし、作品をお楽しみいただきたいと考えているので、ガンダムエース編集部とも協議の上、修正可能な電子版の記述は、本来の依頼通りに修正し、現在は配信している」(同社)
https://news.yahoo.co.jp/articles/01a90c25e0fa078737c2ef66411fd7cd5b368000

 


ははあ、そうですか。

以前、<「水星の魔女」と同性婚>という記事にも書きましたが、私の見解としては、
https://jukeizukoubou.hatenablog.com/entry/2023/07/09/171101

 

(一応はスレッタの姉に該当する)エリクトの人格がミオリネに対して「小姑」を自称していますし、最終回の最終場面では、スレッタもミオリネも左手の薬指に同じように見えるリングをしているので、スレッタとミオリネは正式に婚約したか、結婚したのでしょう。

ただ、全体を通して、二人が性的な恋愛関係にあるような場面は(たぶん)ほぼなく、「非常に仲の良い大切な友人関係」という設定でセリフを変えて現地語でアテレコすれば、同性愛に対して制約が厳しいような国にも、本作を輸出することが可能なように作られているのかもしれません。

ともかく、スレッタもミオリネも、けっして同性しか愛せないということはなく、かといって現在の私たちがいうバイセクシャルというイメージとも全く同じというわけではなく、異性であれ同性であれ、本当に好きになった人が、たまたま異性か同性かということで、LGBTというような言葉で特別に扱うこと自体がなくなった社会、なのでしょう。

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ということで、変更はありません。

「月刊ガンダムエース」の記事については真相は知りませんが、
たとえば主演声優が本当に
「結婚した2人のそういう姿」と発言したとしても、主人公として生きてきた彼女の気持ちとして批判されるものではないと思いますし、
彼女が「2人のそういう姿」とだけ口にしたのを、編集者が「結婚した」と(うっかり)補ってしまったとしても、編集者の仕事としてはともかく、いちファンとしてはあり得るだろうな、と思います。

 

というか、同性愛や同性婚NGの国に輸出する場合、「小姑」あたりを含めてセリフを変えないと(外国語でも同義の言葉があるかどうかは不明ですが)、引っかかりそう。