党議拘束を外したらよかったのに

LGBT法成立 自民3氏が退席 山東氏「納得いかない内容」 当事者からは“厳しい声”も
FNNプライムオンライン 6/16(金) 16:22配信

16日の参議院本会議で、LGBTなど性的マイノリティーへの理解を増進するための法案の採決が行われた。

尾辻秀久参院議長「これより採決をいたします」

しかし採決直前、青山繁晴議員や山東昭子参議院議長など、3人の自民党議員が退席。

この法案をめぐっては、自民党内から「男性が女性だと偽って女性用トイレに入るなど、悪用されるおそれがある」など異論が噴出。

法案に反対する姿勢を見せてきた保守派の議員が、本会議が始まる前に話し合う様子も見られた。

そして、午前11時前。

LGBT法は、与党などの賛成多数で可決・成立した。

採決を前に退席した議員は...。

自民党青山繁晴議員「立憲・共産と同じ行動はとれませんので、反対票は入れません」

自民党山東昭子議員「どうしても納得のいかない内容だったものですから、退席させていただきました」

自民党和田政宗議員「国民のこと、そして自民党のことを考えて行動いたしました」

自民党内から反対の声が上がる中、成立した今回の法案。

トランスジェンダー女性の時枝穂さんは、どう受け止めたのだろうか。

「法案が成立し、全国的にLGBTQへの理解が広がる可能性もある。しかし、誰のための理解なのか。困っている当事者(性的マイノリティー)の声に、真に寄り添った法案とはいえない」と話した。

自民党の世耕参院幹事長は、退席した3人について「しっかり対処していきたい」と述べた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/34aa77bbb4c74cf2d9704274b489cbf2e624a755

 


これ、たしか超党派議連で一応は合意していた案を、自民党内で反対があって修正して「与党案」として、さらに維新・国民民主の案を取り入れて、という複雑な経過をたどったのですよね。
そして、「党議拘束を外してくれ」という要望も自民党保守派あたりからあったけれど通らなかったのですよね。

 

この問題についてはいろいろ意見が分かれるでしょうし、そもそも理念法だから、あまり興味がない、というと語弊がありますが、たぶん最高裁まで争われるであろう同性婚の可否というような生活上の具体的問題の方が気になるところです。

 

それで、こういう案件については、本当に党議拘束を外したらよいのではないか、と私は思います。
LGBT(Q)、あるいは夫婦選択別姓などについては、自民党内で明確に考え方が分かれているでしょ?
政治的、政策的というよりも、その人の信条、あるいは心情などに依存しているところが大きい問題は、たとえば党内で議論を尽くしたとしても、納得できない人は納得しないだろうと思います。

 

それで、夫婦選択別姓も、具体的に民法改正案を作って、自民党に限らず党議拘束をかけないで、採決しましょう。
記名投票で。
自民党以外は選択別姓容認派が多数のはずだから、成立する可能性は大きいと思います。
(他党でも、たとえば日本維新の会鈴木宗男氏は、ブログで選択別姓容認に反対の意見を書いていますが、そういうのは個人の信条ですから拘束しないでよいと思います。)

それらの結果を見て、伝統を大事にする政治家だとか、現在の世の中についていけない政治家だとか、有権者が判断すればよいと思います。

 

LGBTについては、機会があれば、また書きます。