棋士は勝つ方がかっこいい

「鼻出しマスク」日浦市郎八段に対局停止3カ月の懲戒処分、公式戦で3回反則負け 将棋連盟発表
日刊スポーツ 2/13(月) 16:00配信

 将棋の日浦市郎八段(56)が繰り返しマスクから鼻を出したまま対局し、公式戦で3回反則負けになった問題で、日本将棋連盟は13日、対局停止3カ月の懲戒処分を発表した。

 同連盟は8日に倫理委員会を開催し、鼻出しマスクを繰り返す行動について、懲戒処分が相当するかどうかを検討し、日浦への弁明の機会をもうけ、同委員会からは答申書が提出された。

 これを受け、同連盟では10日に臨時の理事会を開催し、対局停止3カ月の懲戒処分を決定した。

 決議の理由として、臨時対局規定第1条(マスクの着用義務)、対局規定第3章第9条第3項(立会人の裁定及び処置に従う義務)、対局規定第2章第1条(棋士の公務)に違反し、倫理懲戒規程第5条1項1号(本連盟の目的に反する行為をしたとき)、同5号(会員規程8条、本規程その他本連盟の諸規定に違反したとき)に該当すると判断した。

 対局停止は13日から5月12日まで。
https://news.yahoo.co.jp/articles/91021e7cc54e3580dd00ae5fe0d708594a183f1c

 


日浦八段の「初回」の鼻出しマスク反則負けについては、記事に書いていました。
https://jukeizukoubou.hatenablog.com/entry/2023/01/11/204932

「分かりました。裁判します」と言ったと報道されていましたが、今のところは訴訟については情報がありません。
引き受けてくれる弁護士が見つからないのかもしれませんが。

 

 

さて、A級順位戦で(鼻出しマスクではなく)長時間不着用で一発反則負けとなった佐藤天彦九段。
こちらは連盟内での異議申立てが認めらなかったのですが、1勝3敗の苦しい星だったのが、3勝5敗と立て直し、、降級圏内から脱出となりました。
不戦敗の後も連敗が続き、相当に流れが(心理的にも)悪かったと思いますが、その後の2連勝は見事。

まあ、名人経験者で、本来なら降級争いをする予定ではなかったと思いますが、他の顔ぶれも藤井聡太竜王など、容易ならぬ相手ばかりですから。
マスクルールや不戦敗については、いろいろ意見があるだろうとは思いますが、とにかく勝ち残った佐藤天彦九段がかっこいい。

なお、佐藤康光九段はここまで全敗で、1勝7敗の糸谷哲郎八段とともに降級決定ですが、50代で、かつ連盟会長という激務を考えれば、このメンバーの中でこれまでA級を維持してきたことが凄いというべきかも。

 

さて、渡辺明名人への挑戦争いは、広瀬章人八段と藤井竜王が6勝2敗でトップ。
数字上は5勝3敗の斎藤慎太郎八段、豊島将之九段、永瀬拓矢王座、菅井竜也八段まで可能性がありますが、最終戦はどうなりますか。