全数把握、二転三転?

コロナ感染者の全数把握、東京都は当面継続…吉村・大阪知事も見直しに否定的
読売新聞 2022/08/25 20:11

 政府が見直しを表明した新型コロナウイルス感染者の「全数把握」について、東京都の小池百合子知事は25日、「当面、現在の運用を続けていく」と述べ、全数把握を続ける意向を示した。この日のモニタリング(監視)会議後、報道陣の取材に答えた。

 政府が24日に公表した方針では、発熱外来などの負担軽減のため、都道府県の判断で、氏名や住所などを把握する感染者を重症化リスクの高い人に限定し、ほかの感染者は年代別の人数の報告とすることができる。

 これに対し、小池知事は、容体急変に備えてリスクの低い人の状況も把握する必要性があると指摘。「一番大切なのは都民の命と健康を守ることだ」と強調した。今後、オンラインで感染を届け出る「陽性者登録センター」の利用促進などで現場の負担軽減を図るという。

 また、大阪府の吉村洋文知事も25日、報道陣の取材に、見直しに否定的な考えを示し、「年代別の感染者数は集約して日々報告することになり、新たな事務負担が生じる」と述べた。医療機関などの意見を聞いた上で最終判断するという。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220825-OYT1T50192/

 


まあ、そうでしょうね。
負担が大きいであろう二大「都府」がこれでは、と思ったら・・・

 


全数把握見直し、9月半ばにも全国一律実施へ
産経新聞 8/25(木) 23:15配信

政府は、新型コロナウイルス感染者の情報を特定する「全数把握」を見直し、高齢者ら重症化リスクが高い人に限定する仕組みについて、9月半ばにも全国一律で実施する方向で調整に入った。25日、複数の政府関係者が明らかにした。岸田文雄首相が流行の「第7波」の感染状況を見極め、最終判断する。

首相は24日、各都道府県の判断で、全数把握を重症化リスクの高い人に絞れるようにすると表明した。政府関係者によると、現在の感染状況や医療逼迫の度合いは地域ごとで状況が異なり、全国知事会と調整した結果、実施の判断を都道府県に委ねた。

だが、首相の表明後、「自治体に丸投げでは(判断が)バラバラになる」(大阪市松井一郎市長)など、一部の首長らから国が全国一律で全数把握をすみやかに見直すことを求める声が上がっていた。

政府は全数把握の見直しを全国一律で行うことで、今後想定される「第8波」や、さらなる感染拡大に備え、医療提供体制を余裕を持って確保したい考えだ。また、将来的に医療機関から定期的に感染者数を報告してもらうなどして感染動向を把握する「定点観測」への転換をスムーズに行う狙いもありそうだ。

第7波で感染者が急増したのを受け、日本医師会全国知事会などは、適切な医療を受けるべき高齢の患者らが治療を受けられない事態が相次いでいるなどとして、全数把握の見直しを求めていた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ea6c95a7ef3531b70fb36935e645ff1d9a2027a6

 


一般論として、「朝令暮改」は必ずしも悪いことではないと思います。
間違ったことを意地になって続けるよりは、ですが。

ただ、今回の場合、ハーシス(HER―SYS)の必須入力項目が多すぎることが最大の問題ではないでしょうか。
COCOAといい、国がシステムを(官邸に言われてあわてて)作ると、出来が悪いか、実質的に役に立たないか。

そもそも、国のシステムは、妙なところで固すぎる、というかエラーチェックが厳しすぎる印象があります。
放っておいたら、みんなでたらめな入力をする、と思い込んで作っているのでしょうか?
自治体も医療機関社会福祉法人も介護事業者も、システムにエラーチェックをかけておかないと、勝手な入力をする、というような。

実際にみんな完璧な入力をしているわけではありませんが、国のシステムの不具合だって、かなりありますよね?

それはともかく、ハーシスの必須項目は、これぐらいから考えたらいいのではないでしょうか。