功績と瑕疵を分けて考える

ひろゆきさん、安倍元首相と旧統一教会の関係指摘の声に「功績と瑕疵を分けて考えられるようになれば」
中日スポーツ 8/29(月) 22:06配信

 インターネット掲示板2ちゃんねるの開設者で実業家の「ひろゆき」こと西村博之さん(45)が29日、自身のツイッターを更新。7月に銃撃を受け急逝した安倍晋三元首相と世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係を指摘するWEB記事にコメントした元新潟県知事の米山隆一衆院議員(54)のツイートに反応し、「功績と瑕疵を分けて考えられるようになればいいと思うんですけど。なかなか難しい様子」などと私見を述べた。

 米山議員はこの日、「統一教会への『歯止め』を決壊させた安倍元首相」との記事を添付し、「第二次安倍政権を含むこの十数年間で一気に自民党統一教会の関係があからさまで密になったとの指摘で、おっしゃる通りと思います。それにしても『日本を取り戻す!』を掲げていた安倍元総理が、日本をイブ国家とする統一教会の力を借り、権威づけていたのは余りに皮肉です」とツイートした。

 この意見に、ひろゆきさんは「『権力者は絶対善で無垢でなくてはならない』『支持を決めたからには清濁併せ吞む』と考える人達は、『安倍元首相は頑張ったけど、よくない部分もあったよね。日本を良くするために統一教会問題は解決しよう』と功績と瑕疵を分けて考えられるようになればいいと思うんですけど、なかなか難しい様子」と反応した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/bc032eb4e4a5a894228dc6719db88ac5dfc88489

 


ひろゆき氏の意見には、賛成できる場合もできない場合もありますが、これは概ね賛成です。

 

私は、安倍氏国葬は行わない方がよいと考えていますが、特に外交面に関して多くの国の政治家(西側諸国だけでなく中露なども含めて)が評価しているのは当然だろうとも思っています。
内政については、よかった点も、よくなかった点もあるでしょう。
憲法改正については、広く議論すべき、という点では賛成ですが、改正の内容、方向性については、必ずしも一致しない点があるかもしれません。
夫婦選択別姓など家族と制度についての考え方は、たぶん、安倍氏とは大きな距離があると思います。

モリカケサクラなどといわれるさまざまな疑惑については、安倍氏自身が、少なくとも意図的には主導していない(官僚などの忖度により起こってしまった)可能性があると思いますが、首相官邸が官僚人事などを事実上握るようにしたことが遠因になっているとも思います。


いずれにしても、生きている安倍氏自身によって、いろいろ説明をしていただきたかった。もちろん、旧統一教会との関係を含めて。

 

で、ひろゆき氏の意見ですが、この場合、「瑕疵」という言葉が適切かどうかは、ちょっと迷っています。
厳密な法律用語としてはともかく、失敗はしたけれど意図的には行っていないというようなニュアンスを含むような気がして。
実際には、どうだったかわかりませんが。

 

でも、この問題(ひろゆき氏の提起)の本質は、ひとりの人物について、全てほめたたえることも、全て批判することも、適当とはいえないのではないか、ということだと考えています。

Aさんは全て正しい、Bさんは全て間違っている、という単純な割り切りの方が心理的には安定するのでしょうが。

 

<参考>心理的安定と判断
https://jukeizukoubou.blog.fc2.com/blog-entry-2136.html