市のハーシス入力遅れで感染者に実害

大阪のコロナ療養者から食事の苦情続出「国は一食1500円を支給も、安っぽいカツカレーやパンばかり」〈dot.〉
AERA dot. 2/19(土) 9:00配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/1f01140d1112f65b540d1cf334d8bfb1349cabbd?page=3


このページまでに、
「私はオミクロン株に感染したのだろうと思いますが、喉がとてつもなく痛く、高熱でした。そんなときにカツカレーが出され、一口食べると割れたガラスが喉に突き刺さるような感じでした。いやはや、殺す気かと思った。カレーの大半を残しました。カツカレーは私が宿泊療養中、2度ありましたね。」
というような記述もあり、ごもっともとは思いますが、それよりももっと深刻かもしれないことを。


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 大阪市では1月末からハーシスの入力遅れで、宿泊療養を希望する人にも影響があったという。大阪市内在住のCさんは2月初旬に発症した。

「子供がいるので宿泊療養をしたい」と大阪府の窓口に電話をしたが、断られたという。

「保健所からハーシス入力されていないので、行政的には新型コロナウイルス感染者と確認できないので、要望には応えられないといわれました。私の場合は、発症直後に発熱、喉の痛みなどの症状が出て最も辛かった。一番大変な時、ハーシスに登録されていないことで宙ぶらりんに置かれ、コロナ陽性とあわせて二重のショックでした」(Cさん)
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これはダメでしょう。
首長辞任レベルです。
(いや、実際に今辞められて選挙、なんてことになったら市民がもっと困るだろうけれど。)

大阪市が入力できていないのが悪いのだから、府市で連携して未入力感染者でも支援すべきです。
どっちのトップも維新なのに、なんでできないのか。


あと、食事問題には、こういう記述もあります。

 

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 大阪府危機管理室災害対策課を取材すると、こう回答した。

大阪府は1食あたり900円、3食2700円という予算です。大阪府がホテルと契約し、その金額の中に食事代が含まれている。国は1食1500円相当を負担しているということですが、大阪府の場合、経済的な問題から兵庫県京都府とも話をして、この金額としました。3食ともホテルが業者を選定し、契約しています。食事がまずい、貧相だという声は宿泊療養者から直接、寄せられたこともあります。現物の写真なども確認し、そうした苦情があった際にはホテルに改善を申し入れている。今後もそういう声があれば、対応したい」

 大阪府で宿泊療養者の食事問題は、以前からSNSに投稿されるなど拡散されていた。大阪府の吉村洋文知事も記者会見で、食事への不満が続出していることを認識。こう説明していた。

「(1食1500円の予算だったものを)1日当たり約2700円というのを上限としました。夕食を選べるメニューに変えていきます。僕のような、例えば若い年代であったら、たくさん食べたいという人もいますし、高齢者の方でちょっとこれは重たいというのであれば、改善されたメニューを選べるようにしたい」

1食分の差額は600円になるが、問題はないのか。

「国から自治体へ支払う交付金は食事代だけの補助制度ではなく、各種コロナ支援策を包括したものです。基本的には1食1500円算定で地方へ交付され、使わなかった分は精算する仕組になっていますが、一括交付金なので、弁当代で浮かせたお金を他のコロナ関連事業に当て込むことは大阪以外でもやっていると思います。必ずしも違法とは言えないですが、栄養を十分摂っていただくべきコロナ患者の弁当代をあまりに削減するのは、趣旨としていかがか、と思います。写真の弁当は1食900円にも見えづらく、療養が必要な方への食事として相応しいとは言い難い。一番の問題は、こうした食事の問題が、大阪で宿泊療養施設が埋まらない要因の一つとなっていることです」(内閣府関係者)
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細かいコメントはしませんが・・・・・・なんとかならないものでしょうか。

 

 

<2022/2/20 16:00頃 追記>

大阪市にせよ他の自治体にせよ、保健所などの職員を責めるつもりは全くありません。

入力遅れについては、支援なり業務の分散なりを首長や自治体幹部職員が考えるべきではないか、ということです。

宿泊療養者の食事については、仮に私が療養者となった場合、食事がまずいとか貧弱とかいう文句は、よほどでなければ言わないだろうと思います。個人的には、ですが。ただし、上の記事のように喉が激しく痛むときのカレーは(普段ならカツカレーは好きですが)無理でしょう。こういうことを知らない委託業者も多いだろうから、こういう情報はもっと拡散した方がよいと思います。

それから、大阪・京都・兵庫の3府県で「食費の談合」をしている件については・・・不適切だと考えます。大阪からの感染の波が兵庫や京都に押し寄せているのは事実なので、緊急事態宣言か、まん延防止か、飲食店などの制限は、などについて3府県で調整するのは理解できます。でも、食費については、療養者から見れば、ピンハネ談合と思われても仕方がないでしょう。

言っちゃあなんですが、吉村知事は、よくメディアに登場しているのに、こういう不都合な問題のときは、テレビ等で発言している印象がないのですが。