大阪府が新型コロナ「重症化リスク」の高い高齢者に1カ月の外出自粛要請
ABEMA TIMES 7/27(水) 15:32配信
新型コロナの感染が急拡大している大阪府は、対策本部会議を開き、重症化リスクが高いとされる高齢者に対し、今後1か月間にわたって外出自粛を要請することを決めた。
大阪府のきのうの新規感染者数は、2万5762人で過去最多を更新し、病床使用率も49.6%に達した。
これを受けて吉村知事は対策本部会議で、府の独自基準「大阪モデル」を警戒を呼びかける黄色信号から、非常事態を示す赤信号に引き上げると宣言した。また府幹部からは、最近の入院患者の年代割合をみると、70代以上が7割以上を占めることなどが報告された。
こうした状況から、会議では重症化リスクが高いとされる高齢者に対し、7月28日から8月27日までの1か月間、不要不急の外出を控えるように要請することを決めた。府は、この外出自粛要請の例外として、医療機関への通院、生活必需品の買い出し、必要な出勤や屋外での運動など、生活や健康の維持のために必要なものを挙げている。
また、高齢者の同居家族ら日常的に接する人にも「感染リスクが高い行動は控えて」と求めている。吉村知事は「(高齢者以外の人の)『行動制限をしない』というのは、『感染対策を取らなくてもいい』ということではない。一人ひとりの基本的な感染対策と、ワクチン接種をお願いしたい」と述べた。(ANNニュース)
https://news.yahoo.co.jp/articles/cd228e1100568c463aa7d2e7dc101d486bd4fc28
「7月28日から8月27日まで」というのは、お盆(月遅れ盆や地蔵盆)をはさんで、一般的には帰省なども多い時期ですね。
高齢者を守るため、という理由で仕方がない、という考え方があるかもしれません。
一方、感染経路が(大阪では調べ切れていないでしょうが、他の自治体などの傾向からは)家族等が多い状況で、仮に同居家族が宴会等を避けたとしても、職場、学校、保育所など、高齢者への感染をシャットアウトするのは非常に難しいでしょう。
また、高齢者や基礎疾患のある人自身が働かないと生計が維持できなかったり、休むと社会が回らないような職業についていたりします。
高齢者施設の従業者が家族から感染するというのもありそうですね。
というのはともかくとして、大阪府の死亡者(人口あたり、以下同じ)は、なぜこんなに多いのでしょうか?
表は人口10万人あたりの死亡者数(累計)の多い順に並べていますが、大阪府はダントツの1位。
軽症者が多いとされるオミクロンが主体になった今年(暦年の2022年)だけで見ても大阪府がトップで、2位3位も大阪の隣接だったりします(黄色)。
沖縄や東京や首都圏も陽性者数は多いですが、死亡者数は大阪府ほどではありません。何か大阪府、あるいは府の対応に問題があるのでは、という感じがします。
2類相当から5類相当へ、という意見もありますが、その議論と並行してでもいいですから、大阪府の死亡者数が多い原因を分析する必要があるのではないでしょうか。