過去の五輪ショット成功率

前記事、前々記事で、ハンマー・エフィシェンシーなどの指標について書きました。
日本で「ショット成功率」がよくいわれるけれど、海外ではこっちの数値がよく出てくるよ、というような文脈で、#カーリング沼で出てきたように思います。

 

実際、ショット成功率は、私が思いつくだけでも


・場合によって難易度に差がある(一般的にはリードのように先に投げる方が単純な局面で、フォースのように後で投げる方が複雑な傾向がある)。
・ショットを成功させるためには、投げ手だけでなくスイーパーやハウス内のスキップ(またはバイススキップ)の力が大きい。
・スキップ(またはバイススキップ)の指示どおりに投げられたか、という指標なので、指示が悪ければ成功しても勝てない。
・成功率を判断する人(公式に何という係の人かは知らない)が、スキップ(またはバイススキップ)の意図を理解していない可能性がある。


のような課題があります。

 

それでも、カーリングの観戦を楽しむためには、それなりに意味があるようにも思えるので、過去のオリンピック日本代表女子チームの数字を並べてみました。準決勝に進出した直近2大会を含め、予選リーグ(ラウンドロビン)のみの数値です。
なお、ソチ五輪以前については、世界カーリング連盟のウェブサイトで拾った数値を単純平均したりして算出していますし、全体に「目安」というか「傾向」ぐらいに見ていただいた方がよろしいかと思います。

 

どちらかといえばリードが高く、後に行くほど低くなる傾向です。

なお、2010の山浦選手のリード1試合は、実は本橋選手と近江谷選手のポジションチェンジを試合中に行うための手段、と何かで読んだような記憶があります(だから石崎選手の試合数とダブっている)。また、2004年の小野寺佳歩選手はインフルエンザ後で心身が完調から遠かっただろうとは思います。

それにしても2022年の吉田夕梨花選手、高い!

 

もうひとつ。
直近の2022年北京オリンピックの各国選手のデータ(これも予選リーグのもの)をグラフ化してみました。一部、フィフスの選手の出場や、ポジション変更がありますが、そのへんは適当にスルー(笑)

 

 

予選リーグでの順位どおりに左から並べてみました。

やはり、リードが高く、その後も投げる順番どおりに低くなる傾向ですが、セカンドからフォースまではそれほど差は大きくない感じもします(チームによって異なりますが)。

「TEAM」というのはチーム平均ですが、これの順番どおりに勝っているというわけではありません。一部では、吉田知那美選手や鈴木夕湖選手の「やらかし」を指摘する人もいますが、他チームの同ポジションと比べて落ちるわけではなく、日本チームは選手間の差が少ない方だろうと思います。ダントツの吉田夕梨花選手を除き、ですが(笑)