日本女子カーリング略史4

シムソンズ登場>

 

1994.3 日本選手権
 優勝:パーソンズ(北海道常呂町石垣綾子、三村容子、近藤ゆかり、藤田栄美、内田貴美子
 2位:ウインタークイーン(北海道常呂町) 3位:CACTUS(東京都)

1994.4 世界選手権 優勝:カナダ 2位:スコットランド 3位:スウェーデン/ドイツ
 日本10位(0-9 1-8情報も)帯広CC(東光舗道レディース)瀬口真由美、石垣綾子、丹羽明美、堀清水千恵子、西岡真美

1994.3 日本ジュニア選手権
 優勝:シムソンズ(北海道) 2位:ホワイトエンジェル(北海道) 3位:エフォートA(長野県)

1994.4 世界ジュニア選手権 優勝:カナダ 2位:米国 3位:デンマークスウェーデン
 日本9位(2-7)鈴木仁美、堀美香、広沢芙美子、長谷川梢、Yumiko Abe

 

 世界選手権の代表は、このシーズン(1993-94)ではなく前シーズン(1992-93)の日本選手権優勝の東光舗道。
 日本ジュニア選手権はシムソンズが優勝。ホワイトエンジェルの堀美香と同じく常呂町出身で、加藤章子、林弓枝小野寺歩らが中心。堀の2学年下で、中学3年での優勝となった。
 世界ジュニア選手権代表チームは、前年の日本ジュニア選手権優勝チームであるホワイトエンジェルと思われる。


1995.3 日本選手権
 優勝:パーソンズ(北海道常呂町石垣綾子、三村容子、近藤ゆかり、藤田栄美、内田貴美子
 2位:河西建設女子(北海道北見市) 3位:シムソンズ(北海道常呂町

1995.4 世界選手権 優勝:スウェーデン 2位:カナダ 3位:ノルウェー
 日本9位(2-7)常呂カーリングアソシエーション(Tokoro Curling Association)石垣綾子、藤田栄美、近藤ゆかり、三村容子、大久津(旧姓・瀬口)真由美

1995.2 日本ジュニア選手権 優勝:ホワイトエンジェル(北海道) 2位:シムソンズ(北海道) 3位:東光舗道ギャルズ(北海道)

1995.3 世界ジュニア選手権 優勝:カナダ 2位:スウェーデン 3位:スイス
 日本7位(3-6)堀美香、鈴木仁美、広沢芙美子、長谷川梢、加藤章

 

 日本選手権はパーソンズが連覇。河西建設が2位、シムソンズが3位に食い込んだ。このとき加藤章子、林弓枝小野寺歩らは高校1年。
 世界選手権の日本代表チームには、パーソンズに、東光舗道で活躍してきた大久津(旧姓・瀬口)真由美が加わっている。
 日本ジュニア選手権は、ホワイトエンジェルがシムソンズを制して優勝。世界ジュニア選手権には、ホワイトエンジェルとみられるメンバーに、シムソンズ加藤章子を加えたチームが派遣されている。


1996.2 日本選手権
 優勝:チーム石垣(全日本選抜石垣綾子、大久津真由美、近藤ゆかり、三村容子
 2位:チーム加藤(全日本) 3位:シムソンズ(北海道)

1996.3 世界選手権 優勝:カナダ 2位:米国 3位:ノルウェー
 日本6位(4-5)常呂カーリングアソシエーション 石垣綾子、大久津真由美、近藤ゆかり、三村容子、加藤章

1996.2 日本ジュニア選手権 優勝:シムソンズ(北海道) 2位:エフォートA(長野県) 3位:空知こざくら(北海道)

1996.3 世界ジュニア選手権 優勝:カナダ 2位:スコットランド 3位:スウェーデン
 日本5位(5-5 予選リーグ5-4)加藤章子、林弓枝小野寺歩、小澤季代美、依田三華

 

 1998年に長野オリンピックカーリングが正式種目として実施されることになった。そのためか、この頃から選抜チームが多くなった感がある。
 日本選手権は、全日本選抜としてのチーム石垣が優勝、やはり「全日本」を冠したチーム加藤(加藤章子、丹羽明美、堀美香など)が準優勝している。シムソンズはジュニアチームでありながら2年連続の3位で、この年は林弓枝小野寺歩らが中心。
 世界選手権日本代表チームは、チーム石垣に加藤を補強している。
 日本ジュニア選手権はシムソンズが優勝。3位の空知こざくらは北海道南富良野町のチームで、のちにチーム青森に入ることになる目黒萌絵寺田桜子が属していた。このとき目黒と寺田は小学5年。
 世界ジュニア選手権は、日本はシムソンズが主体で、10チーム中の5位だった。

 

(敬称略・つづく)