日本女子カーリング略史10

バンクーバーと次代の動き>

2009.11 バンクーバー五輪日本代表決定戦
 チーム青森(2008、2009選手権優勝)、チーム長野(2008準優勝)、常呂高校(2009準優勝)
 チーム長野常呂高校に勝ち(2-1)、チーム青森チーム長野を下し(アドバンテージ含め4勝)代表に決定

2010.2    バンクーバー五輪 優勝:スウェーデン 2位:カナダ 3位:中国
 日本(チーム青森)3-6(10チーム中8位)目黒萌絵近江谷杏菜本橋麻里石崎琴美山浦麻葉
 対米国〇、カナダ×、中国×、英国〇、ロシア〇、ドイツ×、スイス×、スウェーデン×、デンマーク×

2010.3 日本選手権
 優勝:チーム青森(北海道)目黒萌絵本橋麻里山浦麻葉石崎琴美近江谷杏菜
 2位:常呂高校(北海道) 3位:中部電力カーリング部(長野県)

2010.3 世界選手権 優勝:ドイツ 2位:スコットランド 3位:カナダ
 日本11位(2-9)青森CC 目黒萌絵本橋麻里石崎琴美近江谷杏菜山浦麻葉

2009.12 日本ジュニア選手権
 優勝:御代田ジュニア(長野県)土屋海、内堀美奈、大谷衿果、五十嵐奎恵、小林美咲
 2位:常呂高校(北海道) 3位:中部電力(長野県)

2010.3 世界ジュニア選手権 優勝:スウェーデン 2位:カナダ 3位:米国 日本出場なし

 

 バンクーバー五輪の日本代表決定戦は、まず日本選手権2008年準優勝のチーム長野と2009年準優勝の常呂高校が戦い、その勝者(チーム長野)がチーム青森(2008・2009年連覇)に挑戦する形で行われた。アドバンテージ2勝を含めチーム青森が4勝し、代表に決定。
 なお、直近3年の世界選手権のポイント(2007年9位・4P、08年4位・9P、09年出場なし、計13P→10位)で五輪出場権は確保している。
 バンクーバー五輪は8位だったが、ミュアヘッド率いる英国には勝利した(第9エンドの大量得点場面をこのブログで記事にしている  https://jukeizukoubou.blog.fc2.com/blog-entry-486.html)。
 日本選手権はチーム青森が優勝、2位が吉村紗也香らの常呂高校。3位には藤澤五月市川美余、清水絵美、佐藤美幸というメンバーの中部電力が入った。
 日本ジュニア選手権は御代田ジュニアが優勝。常呂高校が2位、中部電力が3位。
 世界ジュニア選手権は日本の出場はなかったが、ハッセルボリのスウェーデンが優勝している。


2011.2 日本選手権
 優勝:中部電力カーリング部(長野県)藤澤五月市川美余、清水絵美、佐藤美幸、土屋由加子
 2位:チーム青森青森県) 3位:LS北見(北海道)

世界選手権 優勝:スウェーデン 2位:カナダ 3位:中国 日本は出場なし

2010.12 日本ジュニア選手権
 優勝:札幌国際大学(北海道)吉村紗也香、井田莉菜、氏原梨沙、石垣真央、近江谷七海
 2位:チーム常呂(北海道) 3位:御代田ジュニア(長野県)

2011.3 世界ジュニア選手権 優勝:スコットランド 2位:カナダ 3位:ロシア
 日本8位(3-6)吉村紗也香、井田莉菜、氏原梨沙、石垣真央、近江谷七海

 

 バンクーバー五輪終了後、チーム青森目黒萌絵が引退。本橋麻里もチームを離れ、故郷の北見市で新チーム(ロコ・ソラーレ)を立ち上げることを表明した。代わって、河西建設などで活動していた青田しのぶがチーム青森に加わった。
 日本選手権は、藤澤五月市川美余らの中部電力が優勝。青田がスキップとなったチーム青森は2位。
 3位にはLS北見が入った。これは本橋が立ち上げたチームで、ルール上「ロコ・ソラーレ」という名称では出場できないため、本橋が所属するNTTラーニングシステムズの略称とのダブルミーニングで「LS」としたようだ。本橋以外のメンバーは、馬渕恵、江田茜、鈴木夕湖吉田夕梨花
 日本ジュニア選手権は、吉村紗也香らの札幌国際大学が優勝。吉田知那美吉田夕梨花鈴木夕湖らのチーム常呂が2位、御代田ジュニアが3位だった。
 世界ジュニア選手権は、吉村らのチームが出場し、8位。優勝はミュアヘッドらのスコットランドだった。


2012.2 日本選手権
 優勝:中部電力カーリング部(長野県)藤澤五月市川美余、清水絵美、佐藤美幸、松村千秋
 2位:LS北見(北海道) 3位:チーム青森青森県

世界選手権 優勝:スイス 2位:スウェーデン 3位:カナダ 日本は出場なし

2011.11 日本ジュニア選手権
 優勝:札幌国際大学(北海道)吉村紗也香、井田莉菜、氏原梨沙、石垣真央
 2位:城西大学(長野県) 3位:名寄協会(北海道)

2012.3 世界ジュニア選手権 優勝:スコットランド 2位:チェコ 3位:ロシア
 日本5位(6-4 予選リーグ6-3)吉村紗也香、井田莉菜、氏原梨沙、石垣真央、石山奈津子

 

 日本選手権は中部電力が連覇。LS北見が2位、チーム青森が3位だった。なお、北海道銀行フォルティウス)が小笠原(旧姓・小野寺)歩、船山(旧姓・林)弓枝、小野寺佳歩苫米地美智子吉田知那美というメンバーで4位に入っている。
 日本ジュニア選手権は、吉村紗也香らの札幌国際大学が連覇。世界ジュニア選手権にも出場し、5位に入った。

 

(敬称略・つづく)