北京冬季五輪雑感

以下、北京冬季オリンピックについての、あくまで個人的な雑感です。

 

総評

 

日本選手団が、新型コロナなどの感染で出場できなくなるというような事態が(ほぼ)なくてよかった。硬い人工雪のせいか、練習中のけがで出場できなくなった選手がいたのは残念。冬季オリンピックは普通に雪が降る土地で開催すべき(予期せぬ暖冬で、人工雪で補うのはやむを得ないとしても)。

他国では新型コロナなどで出場できなくなった有力選手が少なからずいた。2020年の東京オリンピックがそうであったように、早い時期で延期を検討すべきだったのではないか。
ルールや、ルールの適用のあり方、ドーピングなどについては課題山積。

 

選手の活躍について

 

東京オリパラの記事のときのように書くとすれば、
・殊勲賞:金1個、銀3個獲得の高木美帆選手。
・敢闘賞:ノーマルヒル金、ラージヒル銀、団体種目でも奮戦した小林陵侑選手。
・技能賞:トリプルコーク1440の平野歩夢選手。

別に、特別賞として、4回転アクセル公式認定の羽生結弦選手と、(あの失格騒動の中)メダルまであと一歩という追い込みを見せたジャンプ混合団体チーム。

美帆さんについては、1000mの金を中心に500mと1500mが銀という山をそびえさせ、「中短距離の女王」の名がふさわしい。
ちなみに、平昌五輪のときに「高木家で何位相当の国に匹敵するメダル数」というネタがありましたが、今回は美帆さんだけで18位相当。豪州や英国よりも上位。

 

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でも、個人的に一番インパクトがあった場面としては、ノルディック複合団体のゴールシーンです。
採点競技は全員の演技が終わるまで順位が確定しないし、スピードスケートでも同走選手に勝ったのはわかっても、最終滑走者が終わらないと確定しませんよね。
パシュートやマススタートはゴールの瞬間に勝ったのがわかるから別。)
ノルディック複合や、(日本は実力がメダル争いに届かないけれど)クロスカントリーなどは、見た目どおりの順位だから、銅メダルを取ったのがわかりやすい。
(個人ラージヒル渡部暁斗選手も同様ですが、団体のメダルは1994年リレハンメル大会というから、よけいにムネアツ。あの頃まで日本複合陣が前半ジャンプで貯金を作って勝ちまくっていたから、後半クロスカントリーの比重が高くなるというルール改正が行われたんだよね。)

 

その他

 

選手団やスタッフのみなさん、無事にお帰りください。
「帰国するまでがオリンピック」です。
それ以降に、運営の問題点とか、主催国についての批判とか、好きなだけ発信してください。
日本はそういう自由は保障されていますから。
あ、スマホの怪しげな中国製アプリも消し忘れないようにね。