北京冬季パラ雑感

北京冬季パラリンピックが終了しました。


ロシア軍のウクライナ侵攻というとんでもない事態の中で、素直に楽しめない面はありましたが、参加した選手(及び、ロシアの侵攻に賛同していないロシア・ベラルーシの選手)には罪がないとはいえるでしょう。

 

なお、本来なら「メンツを潰された」と怒るべき開催国が沈黙しています。
かの国では、パラリンピックはオリンピックに比べて軽視されているのでしょうか。

 

そういえば、NHKも「地上波でのライブ放送」に消極的でした。
北京オリンピックに比べて、軽視していた印象があります。
前半、午前中からお昼どきにかけて金メダル獲得の瞬間があった村岡選手の活躍を地上波(サブチャンネルでも)ライブで流していたら、もっと盛り上がったと思うのですが。

 

また、悪天候の予想による日程変更や、人工雪が解けて競技環境が悪化したり、いろいろあったようです。
2月の五輪開催後に行われるパラリンピックは、どうしても3月になってしまうので、もともと雪が降るような土地ではない場所での開催は、五輪以上に問題かと思います。

 

さて、これまでと同じように、選手の活躍について個人的感想を書くとすれば、

・殊勲賞:村岡桃佳選手
・技能賞:川除大輝選手
・敢闘賞:森井大輝選手

といったところでしょうか(異論はあってもおかしくありません)。

村岡選手は、アルペン高速系で金3個、スーパー複合(スーパー大回転+回転)で銀。まさにパラアルペンの女王。ちなみに、「高木家」ネタに準じていえば、村岡選手1人で9~10位相当のメダルランキングとなります。

森井選手は滑降とスーパー大回転で銅2個。本人は金狙いだったからご不満かもしれませんが。

川除選手は、両手足指の障害でストックをもたずに走るという難しい技術でクロスカントリー20km金。

 

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あと、特別賞として、ウクライナ選手団。
強豪のロシア・ベラルーシが不参加とはいえ、この困難な状況で北京までやってきて、金11、メダル総数29の活躍は、なんと表現したらいいのか。

 

次の冬季大会はイタリアのミラノ・コルティナダンペッツォの両都市で開催予定です。
希望する全ての国の選手団が(国名・チーム名はどうであれ)参加できるようになるでしょうか。

もちろん、4年後に人類が滅亡していなかったらの話ですが。