東京オリンピックが終わったので、これまで同様、あまりまとまりませんが雑感を。
印象に強く残ったことは、
1)ベラルーシ選手の亡命
2)チェコのワクチン未接種のチームドクターから感染拡大
3)参加資格が得られなかったウガンダ選手の失踪
です。
特に、1に関連して、五輪開催の可否や観客を入れるかどうかで自由に意見を発信できる日本は(当然のことながら)ありがたいな、と思います。
ただ、ギスギスし過ぎのきらいもあります。
開催反対派を「反日」というレッテルで批判する首相経験者はどうかと思うし、閉会が近づいている段階で「開催反対」のデモを密になって行う反対派もどうかと思います。
選手の活躍について印象に残ったのは、
1)個人メドレー(200・400)二冠の大橋悠依選手
2)卓球混合複・単・女子団体で金銀銅の伊藤美馬選手
3)体操個人総合と種目別鉄棒で二冠+団体銀の橋本大輝選手
が三強でしょうか。
メダルの単純ランクでは橋本選手でしょうが、これまで日本選手が取れなかった競技や種目で、という要素を勘案し、個人的に、この順位にしました。
ちなみに、殊勲賞・大橋、敢闘賞・伊藤、技能賞・橋本、という感じで。
ここからは、順不同で。
競技別としては、柔道、レスリングがメダル量産。
柔道は井上康生監督の尽力が大きかったと思います。
レスリングは須﨑優衣選手が強すぎ。3連覇、4連覇の先輩を凌ぐのではないかと。
新競技ながら、準量産といってよさそうなのがスケートボード(ストリートとパークで金3、銀銅含め5)。
メダルより印象的だったのは、成功しても、挑戦して失敗しても、他国の選手を含めてハグをしたりたたえ合ったりしていたこと.
十代の若い人たちが主力でしたが、オリンピックの理念は、かれらがもっとも体現していたかもしれません。
それから、久しぶりに復活した野球について。
MVPは山田哲人選手と発表されました。
山田 打率.350、1本塁打、7打点、長打率.600、3盗塁
甲斐 打率.385、3打点、
栗林 防御率1.40、2勝3セーブ
山田選手がMVPに値する成績、とは思いますが、毎試合に投げて2勝3セーブの栗林投手は、それ以上にふさわしい、という見方もできそうです。特に、最初の米国戦のタイブレークで無失点に抑えたのはしびれました。
栗林投手でなければ、捕手としての働きとチーム内首位打者とを合わせ一本で甲斐選手でもよいように思います。
ソフトボールのMVPは藤田倭選手と発表されました。
藤田 打率.389、3本塁打、7打点、長打率.889、出塁率.421
って、野球でよく使われるようになったOPSでは1.310・・・え? 凄い!
それに、投手として、予選最後の米国戦を一人で投げ切り、上野・後藤両投手を温存できたのも大きい。
こちらは野球の山田選手以上に異存ないところですが、あえていえば、タイブレークなどすべて無失点で切り抜けた後藤投手も、表彰には値するように思います。
ほかに、悲願の金ということでは、フェンシング男子エペ団体、ボクシング・入江聖奈選手、金ではないけれどゴルフ女子の稲見萌寧選手の銀、自転車女子オムニアムの梶原悠未選手、まさかの女子バスケットの銀、など多数。
あとは、五輪由来の感染拡大がなければよいのですが・・・閉会式などでマスクなしの外国選手やハグの応酬などをよく見かけたので、心配です。
特に、医療体制が弱い国々に帰国する選手たちが、ウイルスを持ち帰ったりしていないことを祈るばかりです。