五輪雑感(2021.8.6時点)

名古屋市の河村市長の金メダル嚙みつき事件で批判(というより非難)の声がネット上などであふれているようです。

 

ついでに、オリンピックの表彰メダルについて調べてみました。

 

・近代五輪第1回のアテネ(1896年)では、1位が銀メダル、2位が銅メダルで、3位はメダルを授与されなかった。

ストックホルム五輪(1912年開催、日本から金栗選手ほかで初参加)までは純金メダルだった。

・2003年版までの五輪憲章では
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メダルは、少なくとも直径60ミリ、厚さ3ミリでなければならない。1位及び2位のメダルは銀製で、少なくとも純度1000分の925であるものでなければならない。また、1位のメダルは少なくとも6グラムの純金で金張り(またはメッキ)が施されていなければならない。
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という規定があった。

・2004年度版以降では、IOCに事前に提出して承認を得ることとなっている(ただ、たぶん、それまでと同じような仕様で作られているのではないだろうか)。

 

名古屋市長の進退については、私は権限がありません。
(不信任案の可決は名古屋市議会の、リコールは名古屋市民の、辞任は市長本人の選択。)

ただ、一般の公務員がしでかしたとしたら、懲戒処分(ほぼ全世界での信用失墜行為)でも分限処分(やっていいこと・悪いことの区別がつかないので、職務を行う能力に乏しい)でも対象になりそうです。ただし、この件だけで免職というのは難しいでしょう(一般職なら)。市長ならどうか、というのは、市議会や市民や本人の判断。

 

本件で、いくらかでも世の中のためになることがあるとすれば、
・金メダルを噛むことは格好良いものではない
ということが世間に広まりそうなこと、でしょう。


もちろん、メダリスト本人が自分のメダルを噛もうがどうしようが、他人がとやかく言うことではありません。
ただ、マスゴミ(とあえて呼びます)、特にあほカメラマンが、メダリストに噛むポーズを強要することがなくなるとすれば、それは結構なことだろうと思います。
まあ、これまででも、メダリストの側で断ったらよいとは思っていましたが。

 

それと、今回の噛みつき事件が、「表敬訪問」の場で起きたことについて。
そもそも、「表敬訪問」って必要ですか?
市長や知事や閣僚なんかは、今は新型コロナ対応などでメチャクチャ忙しいはず。
メダリスト、特に若い女性なんかの訪問はうれしい爺さんはいるでしょうが、そんな儀礼的な場に出る暇があるなら、もっと市民のための本業に精励すべきです。

どうしてもというのなら、「オンライン表敬訪問」で十分でしょう。
メダルは画面越しに見せるだけでよろしい。

 


ところで、名古屋市長の件とは関係ありませんが、札幌で行われた競歩のメダルは、東京に戻らないと授与されないのですね。
いろいろオトナの事情があるのかもしれませんが、競技終了直後に渡した方がいいんじゃないかなあ。