チャグムとアルスラーン

NHKの「精霊の守り人」は、シーズン1が終わりました。

「守り人」シリーズの実写化については、いろいろ意見はあるだろうと思います。
私自身も、原作を読んだイメージどおりの場面、イメージとは異なるがよかった場面、原作の方がよかった場面など、いろいろですが、全体としてはまあまあよかったかな、と。

ところで、原作を読み進めていた頃、何か既視感のようなものがありました。
後で気がついたのですが、

君主である父親から疎まれている少年主人公(本人には次代の君主としての素質あり)

ということで、「アルスラーン戦記」のアルスラーンとの共通点を感じていたようです。
「守り人」の上橋菜穂子氏は文化人類学から、「アルスラーン」の田中芳樹氏は(架空)歴史もの、という特色がありますが、似ている(と私は思った)のはおもしろいですね。

ただ、異なる点も多数あります。

・母親との関係:チャグム○、アルスラーン×(というより特殊な事情)
・支援者の力量:力戦守護的分野・バルサダリューン(これはイメージ的には差は少ない)
  参謀的分野・トロガイ+シュガ+タンダ?<ナルサス(そもそもトロガイは参謀とはいえない)
 というより、チャグムに比べてアルスラーンは圧倒的に支援者、部下、幕僚等がおおいんですよね。

とはいえ、少年の成長物語、という視点に立てば、父親との対立を乗り越えて、というのは、ある意味重要な要素かもしれません。
守り人シリーズの場合、バルサの成長、変化という要素ももちろんありますが。)