捨て猫がセラピー猫に

捨て猫が「セラピー猫」に、介護施設に貸し出し

読売新聞(ヨミドクター) 1月7日(木)12時21分配信

 保健所などで殺処分される猫をどう減らすかが課題となる中、民間団体が保護した野良猫や捨て猫を「セラピー猫」として、福祉施設に貸し出したり、猫カフェで安らぎを提供したりする動きが広がっている。「癒やし効果」を知ってもらうことで引き取り手を増やし、殺処分を少しでも減らす狙いもある。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160107-00010001-yomidr-hlth

以下、記事より抜粋。

鹿児島市介護施設「ひなたの家弐番館(にばんかん)」
 「路上で保護されたり、保健所から引き取ったりした猫たちです。優しく触ってみてください」。NPO法人「犬猫と共生できる社会をめざす会鹿児島」(鹿児島市)の理事、中村順子さん(54)の呼びかけに応じ、お年寄りたちが抱えたりなでたりしていた。

 施設の運営会社専務の日向(ひゅうが)力さん(35)は「認知症で普段は笑顔を見せない人も穏やかな表情だった。動物が癒やしを与えてくれる良い取り組みだと思う」と語った。

 中村さんは経営する鹿児島市猫カフェ「そら猫」の事業として、福祉施設や事業所に猫を有料で貸し出している。2012年、福祉施設に引き取られた猫が好評だったのがきっかけだ。同店では現在、路上で保護されるなどした19匹が“スタッフ”として待機。客が気に入れば引き取ることもでき、年間50~60匹ほどもらわれていく。

福岡市の「キューリグ大名店」「キューリグザロフト」
オーナーの野村かやのさん(47)らが500~600匹の猫を保護し、癒やしを提供してきた。店が運営費の一部を賄うために募っている寄付金も年々増えている。

 この2店には「同居する70歳代の母が猫をかわいがることで元気になった」といった声が寄せられており、今後は専用スペースの設置など条件付きで、高齢者の世帯や施設への譲渡を検討する。野村さんは「助かる猫が増えるだけでなく、高齢者の気持ちも前向きになり、一石二鳥だ」と話している。

熊本市の「キャットシェルターかごにゃん」
2店舗で約60匹が客を迎える。ほとんどが路上で保護された。店主の西嶋智史さん(31)は「野良猫に会いに来る人がいるのかと思ったが、不幸な猫がたくさんいることを知ってもらうきっかけになった」と語る。

結構だとは思いますし、猫に限らず毛のふさふさした動物とのふれあいは心身の安定につながるだろうとも思います。

ただ、気になるのは、猫の方のメンタルケア(笑)

(猫の)生育歴、生活歴によっては、人間に恐怖感などマイナスの感情を持っていたり、一対一では大丈夫でも多人数の人間との接触はストレスが大きい場合があると思います。
子どもや青壮年期の(相対的にアクティブな)人間に比べれば、お年寄りの方が穏やかで猫を驚かせることも少ないのかもしれませんが。

上の記事の人たちのように猫に詳しいスタッフならいいのですが、そうでない人が安易に真似するのはリスクがあるかもしれません。