2015MVP

けっこう長い間、「MVPは柳田かサファテか」というようなメッセージをブログに掲げていたので、
昨日発表された日本プロ野球のMVPについて拙い記事を書いてみます。
なお、受賞しなかった選手を含めて敬意は抱いていますが、記事中は敬称略ということで。

また、受賞選手や、個人成績等は、こちらのサイトで確認することができます。

MVPは、一定の条件を満たす記者の投票(1位~3位連記)で選出されます。
まず、パリーグから。

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柳田は、打率3割、30本塁打、30盗塁(以上)の「トリプルスリー」達成、首位打者、最高出塁率など表彰対象分野に加え、得点圏打率やOPS(出塁率長打率)なども抜きんでた成績だったので、当然の受賞でしょう。
打点や盗塁などは、レギュラーシーズン最終盤の死球欠場がなければさらに増えていた可能性があります。
2位票はともかく、3位が4票もあったのは、逆に疑問です。

秋山の最多安打記録更新も、凄いことではあるので、彼に1位票が入ったことはわからないでもありません。
このあたりは、個人記録に着目するか、優勝チーム(あるいは、その年のルールにより年間最高勝率、日本シリーズ進出など)への貢献をより重視するか、という点で、記者によって差が出るかもしれません。

大谷も投手として活躍しましたが、1位が7票もあったのは、多少疑問(打者としての成績は昨年よりは落ちました)。

サファテは、もう少し上位に行くかと思っていました。
リーグ記録の41セーブも凄いのですが、三振奪取率が1.58/回と、大谷(1.22/回)をも上回ります。
ちなみに、セリーグでは、沢村賞の前田が0.85/回、同じ41セーブのバーネットが0.89/回。
「打たせて取る」投手でも、先発なら勝利への貢献度は大差ないかもしれませんが、救援投手は外野フライすら打たせたくない場合もあり、これはもっと評価されてもよいと思います。

なお、内川の1位票は1票でも疑問です。プレーオフでの活躍はたいしたものでしたが。


次にセリーグ

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やはりトリプルスリー(+本塁打王盗塁王など)の山田で文句なしでしょう。
1位票も柳田より集中しました。
こちらも3位票が(1票とはいえ)あるのは疑問です。

他の1位票は、優勝したヤクルトの同僚たちと、沢村賞・前田については、まああり得るかな、と思います。
疑問、というより、はっきりあり得ないやろう、と思うのは、坂本に1位票が入っていることぐらい。
これを入れた記者だけは、アホやろ、と思います。
(念のため。坂本に対する批判ではありません。)

まあ、印象や感じ方は人それぞれでしょうが。

それはそれとして、機会があれば、トリプルスリーや、ノルディック複合のような、異なる分野への能力発揮、みたいなことについても考えてみたいな、とは思っています。