赤穂の義士祭と、総選挙が重なる?

「討ち入り」の日でござる…衆院選に困惑する市

(読売新聞 2014年11月17日 11時00分)

 衆院選日程が「12月14日投開票」となる公算が大きい中、兵庫県赤穂市が困惑している。

 忠臣蔵で知られる赤穂義士の討ち入り日のこの日、市は例年通り、市内で開かれる義士祭に約200人の職員を派遣予定だが、選挙になれば、祭りとは別に約170人の人手が必要となる。市選管は急きょ、選挙事務のために部長級の職員や学校教諭らを駆り出すことを決めた。

 義士祭は、大石内蔵助ら四十七士にふんした市民らが赤穂城跡付近を練り歩く行事で、昨年は8万人が訪れた。市や観光協会などでつくる奉賛会が主催し、毎年、市職員約200人が朝から夕方まで、駐車場整理やパレードの随行にあたっている。

 一方、衆院選では、義士祭と重なる午前7時~午後8時、市内22か所の投票所に職員約170人が必要。来月14日は日曜日で、市は休日出勤を求める際は本人の希望を聞いている。市選管の担当者は「祭りで200人集めるのも大変なのに、さらに170人は厳しい」。

 義士祭の200人はすでに役割分担が決まっているため、変更は難しいという。市選管は、部長級や市立幼稚園・小学校の教諭、病院職員に選挙事務を頼む予定だが、「足りない場合は、学生アルバイトでしのぐしかない」としている。
http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/20141117-OYT1T50032.html


選挙のとき、市区町村の職員は大変です。

都道府県職員は、選挙の関連部署を除いて、直接的に仕事が集中することは考えにくいのですが、
市区町村では他の部署の職員が応援に駆り出されることも普通にあります。

昔は翌日開票や両日開票の自治体もけっこうあったと思いますが、
今は即日開票が原則みたいな風潮になっているので、職員の超過勤務手当などもかさむでしょう。

ちなみに、日曜日など休日の、かつ、深夜労働というのは、手当の割増率が最高(最悪?)に高い・・・

費用(税金!)の問題もですが、地域にとって重要な義士祭との重複で、
職員の健康管理などの観点からも、翌日開票でもいいような気がします。

でも、「政治家」屋さんや「マスコミ」屋さんは、即日開票が当然、とかいうんだろうな、きっと。


義士祭の赤穂市役所・・・怒りのあまり、首相官邸に討ち入り・・・


ということはないか・・・



こういう記事もあります。これも読売ですが、東京都新宿区の選管職員の話として、

解散した場合、投票日となる公算が大きい12月14日に結婚式を挙げる予定だった男性職員(28)は、式や新婚旅行の延期を決めた。「投票日と重なりそうと聞いた時は信じられなかったが、仕事なのでしょうがない」とあきらめ顔で語った。
(2014年11月17日 14時10分)
http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/20141117-OYT1T50030.html?from=ycont_navr_os