教師は暴言生徒にどう対したのか?

被爆者に「死に損ない」 長崎修学旅行の中3暴言

(読売新聞 2014年06月07日)
 横浜市の公立中学校の3年生が5月に修学旅行で長崎市を訪れた際、男子生徒5人が被爆者で語り部の森口貢さん(77)(長崎市)に、「死に損ない」などの暴言を浴びせていたことがわかった。学校側は森口さんから手紙や電話で抗議を受け、謝罪した。校長は「許されない発言で、二度とこのようなことがないようにしたい」と話している。

 森口さんは原爆投下後の1945年8月20日、疎開先から長崎市内の自宅に戻り、入市被爆した。小学校教諭を退職した後、「長崎の証言の会」事務局長として被爆証言の収集などをしている。

 学校などによると、修学旅行生119人は5月27日に長崎市を訪問。生徒らは9班に分かれ、森口さんを含む証言の会の会員が被爆遺構などを案内した。森口さんが原爆で多くの犠牲者が出た山里小学校で話そうとした際、グループから離れて行動していた5人の生徒が「死に損ないのくそじじい」「うざい」などと暴言を吐いた。森口さんが注意したが、生徒らは別の生徒に「笑え」などと言って、態度を改めようとしなかった。引率の教諭もいたが、森口さんに促されるまで注意をしなかったという。
http://www.yomiuri.co.jp/kyushu/news/20140607-OYS1T50048.html

ネット上でもかなり出回っているニュースのようですが、
生徒の態度以外に気になったのは、

「引率の教諭もいたが、森口さんに促されるまで注意をしなかったという。」

という部分。

読売でも、2014年06月08日 18時53分の記事では、(少なくとも読売プレミアムに登録していない一般の人間が見られる範囲では)この部分は見当たらなくなっています。
http://www.yomiuri.co.jp/national/20140608-OYT1T50042.html?from=ytop_main5

ちなみに、各社によって微妙に表現が異なり、
たとえば、2014年6月8日6時0分のスポーツ報知では、
http://www.hochi.co.jp/topics/20140608-OHT1T50017.html

「森口さんと引率の教職員が注意したが」
という表現です。

詳しい状況はわかりませんが、「語り部」氏が何か言う前に、当然、教師が叱るべきでしょう。

当ブログでも教師の話題について触れることはありますが、たとえば、

「教職員の駆け込み退職」
http://blogs.yahoo.co.jp/jukeizukoubou/31761534.html

については、責められるのは早めに退職する教師ではなく、そんなアホな事態にした自治体(条例)、その原因を作った国、だと思います。

「子の入学式のための休暇」
http://blogs.yahoo.co.jp/jukeizukoubou/33078212.html

についても、休暇を取る教師を一方的に批判する意図はありません。
自分の高1の頃を振り返り、
「子ども自身は無理して入学式に来てほしいとは思ってないんと違う?」
と言いたかったので。

ですが、今回は、はっきり、暴言生徒を制止すべきでした。

それとも、読売の6月7日記事が勇み足だったのかな?