五輪誘致より大事なもの(上)

猪瀬都知事イスラム失言を謝罪

(AFP=時事 4月30日(火)15時22分配信)
【AFP=時事】東京都の猪瀬直樹Naoki Inose)知事は30日、イスラム諸国が共有するのはアラー(神)のみで、「互いにけんかしている」という発言について、謝罪した。

 2020年夏季五輪の開催を目指す東京の猪瀬都知事は米紙ニューヨーク・タイムズNew York Times)とのインタビューで通訳を介し、「イスラム教国が共有するのはアラー(神)だけで、互いにけんかしており、階級がある」と述べた。

 このコメントは、イスラム教国では初となる五輪開催を目指す候補都市のライバル、トルコ・イスタンブールを軽視するものととらえられた。

 その後、猪瀬都知事フェイスブックFacebook)上で、「記事の焦点が、あたかも東京が他都市を批判したとされていますが、私の真意が正しく伝わっていない。私には、他の立候補都市を批判する意図はまったく無く、このようなインタビューの文脈と異なる記事が出たことは非常に残念だ」とコメントを投稿した。

 しかしながら30日に入り、猪瀬都知事はテレビカメラを前に謝罪を口にした。

 記者団に対し猪瀬都知事は、「イスラム圏の方に誤解を招く表現があった。不適切な表現があったことは、はっきり今謝罪します。イスラム圏でけんかしているのもあると言いました。不適切な発言と思い、それは訂正したいと思う」と謝罪した。【翻訳編集】 AFPBB News
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130430-00000025-jij_afp-spo


昨日の報道は、こちら。

猪瀬知事「イスラム諸国はけんかばかり」

(4月29日 18時59分 NHK
アメリカの新聞ニューヨーク・タイムズは、2020年夏のオリンピック招致を巡る東京都の猪瀬知事のインタビュー記事を掲載し、猪瀬知事がほかの立候補都市を引き合いに「イスラム諸国はけんかばかりしている」などと発言したと伝えました。
IOC=国際オリンピック委員会の行動規範は、ほかの立候補都市との比較を禁じており、「すべての候補都市にルールを守るよう強調したい」とする声明を発表しました。

ニューヨーク・タイムズによる猪瀬知事のインタビューは、今月、招致活動のため訪れていたニューヨークで行われ、26日に掲載されました。
この中で、猪瀬知事は「アスリートにとって、いちばんよい開催地はどこか。インフラや洗練された競技施設が完成していない、2つの国と比べてください」とほかの立候補都市に言及しています。そのうえで、「イスラム諸国で人々が共有しているのは唯一、アラーだけで、互いにけんかばかりしている」という内容の発言をしたということです。
IOCはオリンピックの招致活動についての行動規範で、各都市は互いに敬意を払うべきだとして、ほかの都市との比較を固く禁じています。
ニューヨーク・タイムズは「発言で立候補都市の資格を失うことは考えにくいが、IOC側の信頼は揺らぎかねない」と指摘しています。
トルコのクルチ青年スポーツ相は、記事が掲載された翌日、ツイッターでコメントを発表し「発言は公正ではなく、悲しいことだ。オリンピック精神に反している。イスタンブールはほかの立候補都市に対して否定的な声明を出したことはないし、これからも出さない」としています。そのうえで、「われわれは日本の人々を愛しているし、日本人の信仰心や文化を尊重している。そして若者も、高齢者も同じように尊重する」としています。
IOC=国際オリンピック委員会は声明を発表し「記事に掲載された発言の翻訳を見ただけでは知事が本当は何を言おうとしていたのかは定かではない」として、今後、東京都に対して真意を問いただす考えを示唆しました。そのうえで、「IOCとしてはすべての候補都市に対して招致活動に関連したルールを改めて強調したい」として、招致活動に伴う行動規範を順守するよう各都市に対して改めて求めています。
(略)
ニューヨーク・タイムズに26日、掲載された記事によりますと、猪瀬知事へのインタビューは訪米中、ニューヨークで行われました。
インタビュー記事によりますと、猪瀬知事は開催都市について「アスリートにとって、いちばんよい開催地はどこか。インフラや洗練された競技施設が完成していない2つの国と比べてみてください。ときには例えばブラジルのように、初めて開催するのもよいでしょう。しかしイスラム諸国では人々が共有しているのは唯一、アラーだけで、互いにけんかばかりしていて、階級もある」という内容の発言をしたということです。
また、若者の人口の割合が大きいイスタンブールが有利なのではないかという指摘に対して、猪瀬知事は高齢者が健康を維持できるよう、運動できることが日本社会のよさだと説明したうえで、「トルコの人々も長生きしたいでしょう。長生きしたければ、日本のような文化をつくるべきだ。若い人は多いかもしれないが、早く死ぬようではあまり意味がない」という内容の発言をしたと伝えられています。
インタビューは日本語で行われ、同席したニューヨーク・タイムズの日本人記者は「記者による翻訳の偏見を避けるため、通訳の翻訳のことばを採用した」と、個人のツイッターで説明したうえで、「誤訳があったとは認識していない」としています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130429/t10014263411000.html


誤解が生じにくいように、報道のほとんど全部を引用させていただきました(太字強調は引用者が行いました)。
私のコメント等は、次の記事で。