2024日本選手権おまけ2

2次予選リーグ 北海道銀行vsSC軽井沢クラブ

         1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 計
SC軽井沢クラブ 1 0 0 0 0 2 0 0 1 0  4
北海道銀行    0 2 0 0 0 0 3 0 0 1  6

 

 

やたらブランクエンドが多いゲームです(ちなみに全部、SC軽井沢クラブが後攻のエンド)。
5-4で北海道銀行がリードして迎えた第10エンド。
不利な先攻のSC軽井沢クラブ(赤)は、それでも最終投で上野美優選手がフリーズを決め、No.1を確保。
この赤は出しにくそうで、延長(エクストラエンド)の可能性が見えてきたところ。それでも、後攻となる北海道銀行が優位ではあるでしょうが。

北海道銀行(黄)の最終投で、田畑百葉選手は、12時方向の黄に軽く当て(タップ)、その黄をハウスの中心に押し込みました。
ライン(コース)はともかく、当てた黄の速度のコントロールは難しく、たぶん普通にドローショットでハウス中心に止めるのよりも難易度は高いでしょう。
でも、おそらく田畑選手は弱めに投げ、それをスイーパー2人が(最初は主に中島未琴選手、後半は山本冴選手が)懸命にスイープし、スキップの仁平未来選手がハウス側からコールし、見事に決め切りました。

 

以前から、田畑選手はドローが苦手、という声がありましたが・・・
https://jukeizukoubou.hatenablog.com/entry/2022/08/23/211913

 

この場面での田畑選手は、メンバーを完全に信頼して投げたように見えました(あくまで素人がネット配信越しに見た感想ですが)。
特に、ハウスに近づいてからの山本選手のスイープ。この人、世界ジュニア選手権用の日本代表チームでスキップ(フォースではない。フォース・バイスは上野美優選手)として金メダルを取った実績があり、スキップもバイススキップもさせていないのはもったいない、と思っていたのですが・・・・・・スイープ力(判断力を含めて)もたいしたものかも。

これまで、スキップも含めてメンバー間の役割移動があり、コーチが変なのか、まあ試行錯誤中かなと思っていましたが、現在の「中島~山本~仁平(S)~田畑(V)」で落ち着いてきたのかもしれません(それでも、伊藤彩未選手がフィフスというのももったいない感じはしますが https://jukeizukoubou.hatenablog.com/entry/2023/08/13/211602)。

 

準決勝 SC軽井沢クラブvs中部電力

        1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 計
SC軽井沢クラブ  0 0 2 0 1 0 0 1 0  2  6
中部電力      0 1 0 1 0 1 1 0 1  0  5

 

 

この試合も接戦で、第9エンドを終わって5-4で中部電力がリード。
ただ、第10エンドはSC軽井沢クラブが有利な後攻を持てるのが微妙なところ。

図はSC軽井沢クラブの最終投の局面。
これまで剛腕でピンチを救ってきた中部電力(黄)の北澤育恵選手にミスがあり、SC軽井沢クラブ(赤)がNo.1を確保し、悪くても延長(エクストラエンド)に入る、というところ。
ただ、そうなると、中部電力が後攻になるので、できれば逆転したいのがSC軽井沢クラブ

上野美優選手の最終投は、絶妙のドローショットとなり、スイーパー2人、バイススキップ(金井亜翠香選手)のコールが一体となり、NO.2となる位置に吸い込まれていったように見えました。

ある意味、今大会のSC軽井沢クラブを象徴するようなプレーでした。