ロシア政府系TVで「戦争反対」

ロシア政府系TVの生放送で突然「戦争反対」 ディレクターを拘束
毎日新聞 3/15(火) 7:19配信

 ウクライナに侵攻を続けるロシアの政府系テレビ局「第1チャンネル」のニュース番組で14日、反戦を訴えるプラカードを持った女性ディレクターが画面に映り込み、その後警察に拘束された。ロシアメディアが伝えた。プラカードには「プロパガンダを信じないで」と書いてあり、その時の映像や画像がソーシャルメディアを通じて広まっている。

 報道によると、女性はマリーナ・オフシャニコワさん。映像では、ニュースを読むキャスターの後ろに「NO WAR」(戦争反対)と書いたプラカードを持ったオフシャニコワさんが突然登場。ロシア語で「ここであなたはだまされている」と、番組内容を信じないよう訴えるメッセージも書いてあった。

 オフシャニコワさんはインターネット上にビデオ声明も発表。父がウクライナ人、母がロシア人であることを明かし「今ウクライナで起きていることは犯罪だ。ロシアは侵略国であり、侵略の責任は1人の人物、ウラジーミル・プーチン(露大統領)の良心にある」と指摘。「テレビ画面でうそを話すのを許してきたのが恥ずかしい」と述べ、「兄弟殺しの汚名は今後10世代は続く」とし、ロシア国民に反戦活動を呼びかけた。

 ロシアでは4日にロシア軍の活動に関する情報統制を強める法改正が成立した。タス通信によると、オフシャニコワさんはこの法改正で新たにできた軍の信用を傷つける活動の罪に問われる可能性がある。第1チャンネルは「生放送中に起きた事故について調査している」とコメントしているという。【ロンドン横山三加子】
最終更新:3/15(火) 12:35
https://news.yahoo.co.jp/articles/6522cbc4acd73a6171559fbeb778ad9bf8189ae9

 


勇気あるこの女性の行為はノーベル平和賞級(あるいは、それ以上)と考えられ、同様のコメントもネット上に見られますが、同時に、この女性、あるいは彼女の家族に対する危害を心配する声も見かけます。

もっとも、<ロシア軍に関する「偽情報」を広めた場合>に罰せられる法律のはずですから、正しい解釈ではこの女性は無罪、有罪はプーチン大統領などロシア政府のはずですが・・・

 

それはともかくとして、マリーナさんがメッセージを掲げていた時間は何秒間かあったはずですが、その間、カメラはアナウンサーらしい女性とともにマリーナさんも映し続けていました。
また、他のテレビ局スタッフも、マリーナさんを止めようとする動きは映っていませんでした。

編成部門かどこかで放映画面が切り替えられるか止められるかするまで、マリーナさんの行為は妨害されなかった。
他のスタッフも、彼女の勇気ある行為に賛同していたか、少なくとも止める気はなかった、という可能性があります。

積極的に声を上げないだけで、プーチン方針に反対しているロシア人は少なくない。
そんな気がします。

だからこそ、在日ロシア人などを「ロシア出身」というだけで攻撃するのは間違っている、と(何度か指摘していることですが)ここにも書いておきます。

 

f:id:jukeizukoubou:20220315212709j:plain

 

上の推測の一助にするためにも、問題のシーンの画像を貼っておきます。
公益性は充分にあるので、著作権法上の問題はないと考えていますが、この件に限らずご意見がある方はコメント欄までどうぞ。