北京五輪女子カーリング1

北京オリンピックの女子カーリングが終わりました。
日本代表ロコ・ソラーレは、予選リーグ(ラウンドロビン)突破も危ぶまれましたが、4位通過で準決勝に勝利、決勝で大敗し、銀メダルとなりました。

 

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正直、(失礼ながら)予選リーグの途中からはあまり期待していなかったので、準決勝によく進出できたなあ、という印象がありましたが、5勝4敗3チームで3位~5位を占めた、という結果なので、中位から上位にかけての実力はあった、ということなのでしょう。
ちなみに、日本の五輪カーリング競技で勝ち越しができたのは、男女・混合を通じて平昌と北京のロコ・ソラーレしかありません。

 

さて、ショット成功率などは専門的な方々に任せるとして、素人でも理解しやすそうなデータで振り返りたいと思います。
準決勝以降は条件が異なるので、予選リーグの得失点の状況を見ていきます。

 

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この図では、右下に行くほど得失点差が大きく(+)、左上に行くほどマイナスになるイメージです。
スイス、英国、スウェーデンの3チームは、失点が少なく、比較的得点が多い、堅実な様相です。
カナダは、これら3チームより得点は多めですが、失点もそこそこあります。
日本は、韓国、米国、中国などの「中位グループ」の中では得点が多く失点が少ない方ですが、先に挙げた4チームよりは落ちる印象です。

 

次の図では、後攻エンド(有利とされる)、先攻エンド(不利とされる)、それぞれの得点を見ていきます。

 

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英国は後攻で得点を獲得し、先攻ではそれほどでもない、比較的オーソドックスな戦い方です。
スウェーデンは、後攻での得点はそれほど多いというほどではありませんが、先攻での得点(スチール)はよく獲得しています。
日本やカナダは、先攻でも後攻でも得点力が高いという位置にいます。
スイスは、これらのチームほど偏りがなく、中央付近に位置しています。

 

(つづく)