各国の状況(11.25-12.23)

久しぶりに、新型コロナウイルス感染症の各国の状況について。

今回は、11月25日から12月23日までの、人口100万人あたり死亡者数(7日ごと)です。

以前に多用した方式ですが、原則として「G7BRICS」に絞り込みました。ただし、BRICSのC(中国)は対象期間中の死亡者ゼロということになっているので(真偽のほどは知りませんが)除外し、ベトナム(中東・西アジア地域を除くアジアで対象期間中に最も多かった)、韓国(最近、感染者急増中)、イスラエル(ワクチン接種先行国)を加えました。

 

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このメンバーではロシアが最多ですが、減少傾向にあるようには見えます。ドイツと米国は波はありながらも大きく見れば増加してきています。

ベトナム、フランス、イタリア、韓国と、比較的に多様な上昇傾向があり、欧米では最初にオミクロン株の増加が話題になった英国は、それらの諸国に比べれば落ち着いてきているような感もあります。ただし、感染者の拡大から死亡者の増加まではタイムラグがあるのが通例ですから、今後どうなるかは何ともいえません。その意味で、オミクロン株について最初に報告があった南アフリカが増加に転じたのか、不気味なところです。デルタ株に比べて重症化リスクが少ない、というのが本当ならよいのですが・・・

ブラジルは一時期よりは落ち着いてきているように見えます。カナダ、インド、イスラエルも同様で、日本はそれらの諸国よりもさらに少ない状況です。このゼロに貼りついている状況が続けばよいのですが・・・

 

G7BRICS以外にも目を向ければ、実はロシアよりも(人口あたりの)死亡者数が多い諸国があります。上位40か国は下表のとおりで、トップのハンガリー以下、ヨーロッパやロシアの周辺(黄色で塗った国)が多いのが気になるところです。

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