米、外交的ボイコット

【速報】岸田首相「国益の観点から自ら判断する」 北京五輪への対応について 米の”外交的ボイコット”発表を受け
TBS系(JNN) 12/7(火) 11:22配信

アメリカ政府が人権問題を理由に、来年冬に開催される北京オリンピックパラリンピックに外交団を派遣しない「外交的ボイコット」を発表したことについて、岸田総理は日本の対応について「オリンピックや日本外交にとっての意義など総合的に勘案して国益の観点から自ら判断する」考えを示しました。

岸田文雄首相:
「我が国の対応ですが、オリンピックの意義ですとか、さらには我が国の外交にとっての意義等を総合的に勘案し、国益の観点から、自らが判断していきたいと思っています。これが我が国の基本的な姿勢であります」

また松野官房長官も会見で「今後も適切な時期に諸般の事情を総合的に勘案して自ら判断するものであり、現時点でなんら決まっていない」と述べました。

その上で、北京大会について「理念に則り平和な祭典として開催されることを期待している」との考えを示しました。

アメリカ政府は、同盟国に対してはすでにアメリカの決定を説明していて、他の国も外交的ボイコットを行うかどうかは「それぞれの国の判断にゆだねる」としていました。

またアメリカの発表について、IOC国際オリンピック委員会)はJNNの取材に対し「決定を完全に尊重する」とコメントする一方で、アメリカにある中国大使館の報道官はツイッターで「何の影響もない」などと反発しています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/15a4547002155a50d58674c5211e0d886172bc1b

 


まあ、選手団の派遣の有無に比べたらどうでもよいレベルかもしれません。
ちなみに、東京五輪のときは、当初は副首相級の派遣という話もあった中国は、結局はこうなりました。↓


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中国、開会式に閣僚級 東京五輪
時事通信 2021年07月22日21時52分

 【北京時事】中国外務省の趙立堅副報道局長は22日の記者会見で、23日に開幕する東京五輪への政府高官の派遣について、「苟仲文・国家体育総局長率いる代表団が既に日本に到着している」と述べ、中国五輪委員会主席も兼務する閣僚級の苟氏が開会式に出席するとの認識を示した。
 趙氏は「中国は東京五輪が順調に開催されることを支持する」と強調したが、最近の五輪に派遣した高官と比べると、苟氏は格下となる。日本の新型コロナウイルスの感染状況や、日中関係の冷え込みを考慮した可能性がある。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021072200791&g=int

 


で、今回ですが、別に今決めなくてもよいとは思います。
オミクロン株は、現時点では感染性は強いが重症化はしにくいのではないか、などという情報は出ていますが、南アフリカよりも高齢化率が高い日本などでどの程度の危険性があるか、まだわかりません。
北京五輪パラリンピック自体が開催できずに延期というような可能性もゼロではないと思います。

 

予定どおり開催された場合ですが、政府関係者を派遣しない選択(人権等の理由にしても、新型コロナを理由にしても)はあり得るでしょう。

 

また、いっそ、それなりに立場の人間を出席させて、五輪・パラ開催の祝意とともに、

 

1)日本固有の領土である尖閣諸島近辺に中国公船がたびたび侵入していることについての抗議
2)ウイルスは政治問題について忖度しないからWHO会議への台湾のオブザーバー出席を認めるべきであること
3)新疆ウイグルチベット内モンゴル、香港、女子テニス選手などの人権問題についての懸念

 

などを先方の要人に公式に伝えてくる、という選択もアリかとは思います。

 

まあ、そんなことが現外相の林氏や前々外相(前外相は瞬間的に岸田首相が兼務なので)の茂木氏にできるとは思えないので、その前の外相の河野太郎氏あたりを派遣して、空気を読まずにしゃべらせる、というのはいかがでしょうか。