ワクチンで面会OK(2)

(面会を実施する場合の感染防止対策)
○ 面会者に対して、体温を計測してもらい、発熱が認められる場合には面会を断ること。
○ 面会者がのどの痛み、咳、倦怠感、下痢、嗅覚・味覚障害等の感染症が疑われる症状を有する場合やその他体調不良を訴える場合には面会を断ること。
○ 面会者の氏名・来訪日時・連絡先については、感染者が発生した場合に積極的疫学調査への協力が可能となるよう記録しておくこと。また、面会者が面会後、一定期間(少なくとも2日)以内に、発症もしくは感染していたことが明らかになった場合には、施設にも連絡をするよう面会者に依頼すること。
○ 面会者は原則として以下の条件を満たす者であること。
 ・濃厚接触者でないこと
 ・同居家族や身近な方に、発熱等の感染症が疑われる症状がないこと
 ・過去2週間以内に感染者、感染の疑いがある者との接触がないこと
 ・過去2週間以内に発熱等の感染症が疑われる症状がないこと
 ・過去2週間以内に、政府から入国制限、入国後の観察期間を必要とされている国・地域等への渡航歴がないこと。
 ・人数を必要最小限とすること。
○ 面会者には、面会時間を通じてマスク着用、面会前後の手指消毒を求めること。
○ 一定の距離を確保するなど、面会者の手指や飛沫等が入所者の目、鼻、口
に触れないように配慮すること。
○ 面会時には、換気を十分に行うこと。
○ 面会場所での飲食は可能な限り控えること。大声での会話は控えること。
○ 面会者は、施設内のトイレの使用を必要最小限とすること。
○ 面会後は、使用した机、椅子、ドアノブ等の清掃又は消毒を行うこと。
○ ワクチン接種後にも新型コロナウイルスに感染することがあることや、検査結果が陰性でも感染している可能性を否定しているものではないことを踏まえ、ワクチン接種者も含め、「三つの密」の回避、人と人との距離の確保、マスクの着用、手洗い等の手指衛生、換気等の基本的な感染対策を引き続き徹底するとともに、各施設においては、引き続きクラスターの発生に対する警戒を怠らないこと。

(外出)
○ 入所者の外出については、生活や健康の維持のために必要なものは制限すべきではなく、「三つの密」の回避、人と人との距離の確保、マスクの着用、手洗い等の手指衛生、換気等の基本的な感染対策を徹底し、自らの手で目、鼻、口を触らないように留意すること。
○ 感染が拡大している地域では、感染拡大防止の観点と、入所者、家族のQOLを考慮して、対応を検討すること。なお、外出の際は、基本的な感染対策を徹底すること。

 

2.社会福祉施設等(通所・短期入所等のサービス)における面会及び外出の留意点
(面会、外出)
○ 面会、外出に関しては、必要に応じ、入所施設・居住系サービスと同様の対応を行うこと。

 

3.社会福祉施設等(居宅を訪問して行うサービス)における外出の留意点
(外出)
○ 訪問介護については、
 ・「訪問介護におけるサービス行為ごとの区分等について」(平成12年3月17日付老計第10号)において、通院・外出介助
 ・「適切な訪問介護サービス等の提供について」(平成21年7月24日付厚生労働省老健局振興課事務連絡)において、訪問介護員等の散歩の同行
 が訪問介護費の支給対象となりうる旨お示ししているところ。
○ 訪問介護等における利用者の通院・外出介助や屋外の散歩の同行について制限する必要はないが、「三つの密」の回避、人と人との距離の確保、マスクの着用、手洗い等の手指衛生、換気等の基本的な感染対策を徹底し、自らの手で目、鼻、口を触らないように留意すること。
○ 感染が拡大している地域では、感染拡大防止の観点と、利用者、家族のQOLを考慮して、対応を検討すること。なお、外出の際は、基本的な感染対策を徹底すること。

 

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記事タイトルは簡略化していますが、ワクチン接種者なら絶対OK、未接種なら絶対不可、というわけではありません(前記事の「記」以下にあるとおりです)。

ただ、現在に至っても「オンライン面会しか認めない」とか、「ご家族には入所中の様子をお伝えしているからいいでしょ」などと突っぱねている施設は(少数派とは思いますが、以前テレビで見たような)不適切、ということにはなります。

面会は家族のためだけではなく(当然)入所者本人のためでもあります。そして、たとえオンライン面会では家族のことが理解できていないような認知症の方でも、直接会えば思い出したり、憶えていないように見えても表情や心の中が動いたりすることがあるのは、高齢者に接してきた人たちには経験あることだろうと思います。