中国大使館が肌の色を揶揄した件

カナダ支持の日本をやゆ 中国の在外公館ツイートで
共同通信 8/13(金) 18:26配信

 【北京共同】在アンティグア・バーブーダ中国大使館は12日、カナダ人企業家が中国で実刑判決となったのは不当だと訴えるカナダに日米欧などの外交官が支持を表明したことについて「へたな政治ショーで卑劣だ」とツイッターに投稿した。皮膚の色に言及して日本人をやゆ。中国の短文投稿サイト、微博(ウェイボ)でも日本をあざける投稿が相次いでいた。

 ツイートは、カナダに連帯を示して北京で集まった25カ国・地域の外交官が壇上に並んだ写真を投稿。壇のそばにいる男性について「そうそう、一番脇の肌の黄色い役は日本人。壇上に立つ資格すらない」とやゆした。男性は日本大使館員ではない。
https://news.yahoo.co.jp/articles/696e9035f3baa46924a3a44504f27c29a637fe50

 


え~と、気の毒になるぐらいツッコミどころが多い中国側のツイートです。

「皮膚の色に言及して」というのは人種差別的というかヘイトというか、これを(大半が「いわゆる黄色人種」である)中国大使館が投稿しているところが、(中国側にとって)救いがありません。

 

念のため、次のリンク先などで「25カ国・地域の外交官が壇上に並んだ写真」というものがないか探してみましたが、見当たりませんでした。

 

カナダ人実刑判決にカナダ「不当」訴え 日米など25か国が支持表明
TBS系(JNN) 8/13(金) 5:14配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/48111e0301ffc2a560b521981d758a1d0365941c

 

共同通信の記事の「男性は日本大使館員ではない」は事実だろうとは思います。まあ、日本大使館員だろうがそうでなかろうが、中国側のツイートが愚かであることには変わりませんが。

 

ちなみに、カナダや米国などではアジア系の移民が珍しくないので、「いわゆる黄色人種」系の外交官がいたとしても不思議はありません。
歴史上、中国が真の国際大国であった時代(唐など)は、漢民族以外の高官や外交官を採用する度量があったのですが、今では無理でしょうね。

 

それにしても、アンティグア・バーブーダというカリブ海小アンティル諸島にある中国大使館がツイートしたというのは、何か意味があるのでしょうか。
中国本国政府や、在日本や在米国大使館ではなかったことは、多少なりとも遠慮というか抑制の意向があったのか、暇そうな大使館に命令してやらせたのか、透明性が皆無の国のやることはわかりにくいものです。