偉大なアメリカ

米議会がバイデン氏勝利認定、大統領「秩序ある政権移行」確約
ロイター 1/7(木) 17:36配信

[ワシントン 7日 ロイター] - 米連邦議会は7日、民主党のバイデン氏を次期大統領に正式に認定した。上下両院合同会議で上院議長を兼務するペンス副大統領が、選挙人獲得数を確認し、バイデン氏とハリス氏が1月20日に正副大統領に就任すると宣言した。

認定直後にホワイトハウスはトランプ米大統領の声明を発表。バイデン氏が大統領に就任する1月20日に「秩序ある政権移行」を約束した。

ただし敗北は認めていない。「選挙結果に全く同意しておらず、事実が私(の主張を)裏付けるだろう。それでも1月20日には秩序ある政権移行が行われることになる」と述べた。

上下両院合同会議は6日に各州の選挙結果を認定する手続きを開始したが、議事堂周辺に集まったトランプ大統領支持者の一部が建物内に侵入したため中断、議事堂の治安を確保した上で再開した。

トランプ大統領を支持する共和党議員からは、一部州のバイデン氏勝利の結果に異議が出されたが、上下両院は否決。ペンシルベニア州の結果への異議を、上院は92対7で否決、下院は282対138で否決した。アリゾナ州からの異議も下院が303対121で、上院は93対6で否決した。
最終更新:1/7(木) 18:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/e7369d296dc2293c36f3d2f1d58758e45031ba9a

 


トランプ氏がとうとうトリューニヒト(注)になったか、とも思いましたが、ようやく決着するようです。
まだ何かイベントを残している可能性を否定はしきれませんが。

 

今回の米大統領選については、ツッコミどころという次元ではないツッコミどころがありますが、米国の負の側面も含めて明らかにされた、報道された、個人や団体がそれについて意見を表明することができた、ということは、実は凄いことだと思います。


もちろん、「フェイク・ニュース」も飛びかったでしょうが、そういうことも含めて主張すること、批判することが、基本的には広く認められていたこと、それは、たとえば中国などには、ほぼ全く無縁のことでしょう。

 

習近平氏がどのように権力を掌握していったか、とか、天安門事件で政権側がどのように動いたか、とか、文化大革命で誰がどのようにふるまったか、とか、少なくとも同時期的に報道されたり意見を表明したりというような権利が、少なくとも一般国民には保障されていません。

 

一見、中華人民共和国の方がアメリカ合衆国より強いのではないか、システムが堅牢ではないか、と思う人がいるかもしれませんが、実は逆でしょう。

 

米大統領選の制度的な欠点、国民の分断、混乱、そういう負の側面が明らかにされること、それこそが、あの国の強み、長所だろうと私は思います。
(同じことを中国がやろうとすれば、たちまち崩れ去るでしょう。)

まあ、これから大変は大変でしょうけどね。

 


注:ヨブ・トリューニヒト
 田中芳樹氏の「銀河英雄伝説」に登場する政治家。「憂国騎士団」なる暴力組織を陰で動かし、自分の批判者を排除した。