2024米大統領選決着

当選者の決着自体は早くについていましたが、米大統領選の総票数でもトランプ氏が上回ることが確定したとのこと。

(実は、共和党候補は長年にわたって票数No.1にはなってなかったということ。)

 

「まれに見る接戦」という報道が出ていた頃から、トランプ氏が勝つだろう、とは思っていました。

「隠れトランプ」(マスメディアの調査には本心を答えない傾向)の存在は、前々回ぐらいから指摘されていたのに、米メディアは何を考えていたのでしょう?

 

ハリス氏側の敗因は、バイデン政権の失政、というよりは、バイデン氏は運が悪かったというべきか。

ロシアのウクライナ侵攻は誰が大統領であっても起きた可能性が高いと私は見ているし、パレスチナ問題についてはトランプ氏の方が親イスラエル傾向が強いでしょう。

でも、トランプ氏は在野で、これらを要因とする国際的批判や物価高についての国内批判を免れることができました。これも選挙。

 

で、大まかには、

トランプ歓迎派:ロシア、イスラエル(中道派、穏健派は一応除く)、北朝鮮 など

悲観または疑念派:ウクライナパレスチナハマスは除外しても、ガザや西岸の人々)、イラン、中国 など

 

日本は、といえば、対中政策上、経済面でも軍事面でも重要な位置にありますが、たとえば中国進出企業の対米輸出に対する打撃など、懸念はたっぷりありそうです。それでなくてもチャイナリスクは増えるばかり。

安倍元首相が第一次トランプ政権とうまくつきあえたのは、安倍氏の能力によるところが大きいですが、この件について、メルケル氏などに尋ねられたとき、安倍氏はこう答えたと記憶しています。

「実務はペンス(副大統領)やマティス(国防長官)と詰めるんんだ」(超意訳)

マティス氏など、共和党穏健派ぐらいの人材は、だんだん離れていきましたが。

第二次トランプ政権の閣僚、スタッフがどのようになるか、というのは、どの国にとっても重要かもしれません。

ちなみに、今回の副大統領はトランプ氏よりも危ういような・・・

 

さて、第二次トランプ政権は、世界史的に注目を浴びる存在となるでしょうが、もっと重要なのは、地球温暖化がさらに進むであろうこと。

化石燃料の採掘・生産増は、人類史的、地球史的には、世界史的課題よりも、もっと重大かもしれません。

ハリケーン被害、増えるぞ、きっと。