兵庫県の井戸知事が叩かれています。
有名なのは（新型コロナウイルスの感染拡大について）「諸悪の根源は東京」というものですが、
（たとえば、こちら＝読売新聞７月10日）
https://news.yahoo.co.jp/articles/c3c2bd4c2bea9d92b0a0edfa7be6d917cd0e0441
「諸悪の根源は東京の霞が関（または永田町）」だったら、賛同者が多かったかもしれません。
というのは置いといて、曲がりなりにも取り消された上の発言ではなく、こっちの方が問題。
知事“慰労金５万円は支給せず”
（ＮＨＫ 07月06日 20時23分）
「国が言うように、何にもしていないのに、なんで慰労金を出すのか。まったく説明がつかないような税金の使い方は兵庫県としてはやる気はない」と述べ、感染者に対応していない機関や施設は支給の対象に含めない方針を示しました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20200706/2020008757.html
これが愚かなのは当然なので、今回の記事では踏み込みません。
では、公表された同県の「新型コロナウイルス感染症対応従事者慰労金の支給」の資料について。
https://web.pref.hyogo.lg.jp/governor/g_kaiken20200713.html
赤色は、私の書き込みです。
（この前に慰労金の支給理由みたいなのが書いてありますが、国要綱などと同様なので省略します。）
「医師会等のポスター」というのは、たとえば医療機関の入口に「発熱や・・・の症状のある方は・・・」とか書いてあるやつです。その他、マスク、手洗いなど、口頭や紙など、全く指導・啓発をしていない医療機関なんか考えられません。
介護・障害関係も同じような感じですが、国要綱にはない救護施設が入っています（公表されている資料では、同県の救護施設の感染者はいないようですが）。それはそれとして、こちらも施設・事業所内のポスター掲示、通所や短期入所利用時のマスク等の依頼、訪問系サービスでも何らかの感染防止ネタは口頭などでも伝えているはずだから、まず絶対該当すると思います。
保育所や認定こども園などの児童福祉施設は感染者が発生した施設のみ対象ですが、同県独自の取組です。これだけ県費で追加するだけだったら、あんなに叩かれなかったでしょうに。
それにしても、全額国費（事実上、県費負担なし）なのに「まったく説明がつかないような税金の使い方は兵庫県としてはやる気はない」などと井戸氏が言ったのはなぜか、とか、副知事以下の幹部職員がなぜ諫言しなかったのか、諫言したの井戸氏が暴走したのか、とか、いろいろ謎はあります。
推測ですが、諫言らしい諫言はしなかったんじゃないかなあ。
