では、「うちわ会食」の件

うちわの配布は中止 兵庫県・井戸知事
関西テレビ 4/14(水) 17:22配信

兵庫県は新型コロナ感染の広がりが深刻さを増していることを受け、会食時に口を覆う「うちわ」を県内の飲食店に配布する予定でしたが、井戸知事は14日、うちわの配布を中止すると述べました。

神戸市が、「うちわを使えば会食が安全になるというメッセージとして受け取られる」などとして、うちわの配布に反対する姿勢を示していました。

井戸知事は、会食はリスクが高く、飛沫感染を起こしやすいのでうちわの利用を提案したが、会食をすすめている訳ではなく、誤解を受けたと述べた上で、店に配るというのは行き過ぎだったと話し、うちわ配布を中止することを明らかにしました。
最終更新:4/14(水) 18:21
https://news.yahoo.co.jp/articles/50a35b511c3ef2a32c6e300c99c892ae35828099

 


「配布を強行する」というなら厳しいことを書こうかと思っていましたが、中止になって、ひとまずはよかったです。

 

素人考えですが、

1)何も対策しないで会食。
2)会食中に、うちわや扇子で口元を覆って会話。
3)会食中の会話時にはマスクを着用するが、付け方が不十分で、顔とマスクの間に隙間ができる。
4)会食中の会話時には、きちんとマスクを着用する。
5)同居家族や「おひとり様利用」を除き、会食しない。

感染防止効果は、1が最低、以下、順番にマシになり、5が最高。
(ただし、店内の換気やアクリル板設置等の対策は特に考慮せず、マスクの着脱の際はひも部分を適切に扱った場合。)

だから、1の「何も対策していない人」が、2の「うちわで口元を覆う」ようになれば、マイナスではない(若干でも効果がある)でしょうが、4はもちろん、3に比べても危険性が高いと思います。
ただ、3は酔っ払いには多少なりとも難しく、4はかなり高難度で、むしろ5の方が難度が低いのではないかと個人的には考えます。

 

こういうことを世間一般の人々(兵庫県外も含めて)が考えるきっかえを作った、という意味では、井戸知事の迷走は感染防止に有効だった、といえるかもしれません。

うちわは発注済で、その費用が約700万円という報道がありますが、
(たとえば、ABEMA TIMES)
https://news.yahoo.co.jp/articles/003186dab830aa63b8ae14790388804ec236b223

700万円で日本全国の注意喚起を行った、と考えれば、グッズを配布するよりも効率的だった、という見方も可能でしょう。
(もちろん、「スポンサー」としての兵庫県民がどう感じるかは別です。)

 

上で「厳しいことは書かない」という意味のことを書きましたが、少しだけ。

まず、神戸市が反対したのがよかった。
どうも、知事の周辺は、「お言葉ですが・・・」と諫言する人間がいなさそうなので。
<関連記事>
https://jukeizukoubou.hatenablog.com/entry/2020/07/16/230539

 

国の省庁もそうですが、忖度する、空気を読む、そういう能力のある公務員が目立ちます。
「うちわはまずいですよ」と知事に言ったり、

「送別会はまずいですよ」と老健課長(当時)に言ったり、
https://jukeizukoubou.hatenablog.com/entry/2021/03/30/224631

「書類改ざんはやめましょう」と理財局長(当時)に言ったり、
https://jukeizukoubou.blog.fc2.com/blog-entry-2533.html

そういう職員が存在すれば、貴重な存在だと思うのですが、そういう人たちは生きにくい業界なんですかね。