基準パブコメ結果・居宅介護支援3

地域ケア会議の開催回数は年に1回~複数回とばらつきがあり、サービスの利用開始と会議開催が同時となるよう迅速に開催されることは想定しがたいのが実情である。生活援助を位置づけるケアプラン作成時における届出が、ケアマネジメントプロセスを遂行する障壁となり、短期間であっても利用者の生活に不利益を及ぼさないよう配慮が必要である。
また、ケアマネジメントに対する地域ケア会議等からの意見については、利用者が納得できるよう、文書での対応が望まれる。

今回のケアプランの届出は、保険者が給付制限を行うためのものではなく、地域ケア会議等におけるケアプラン検証が給付の前提条件となるものではありません。また、ケア会議等におけるケアプラン検証が適切に実施されるよう、ご意見も踏まえ適切に運用できるよう配慮します。

訪問回数の多いケアプランの市町村への届出について、地域ケア会議等を通じて市町村が確認・是正を行うこととされているが、是正を促すことで改善されるケースもあれば、是正の指示に従わないケースも想定される。
是正の指示に従わない場合にはある程度強制力も必要であり、基準や指針等で是正指導するための根拠を明確にしてほしい。

訪問回数の多い利用者への対応については、利用者の自立支援・重度化防止や地域資源の有効活用等の観点から、市町村が確認し、必要に応じて是正を促していくこととしています。

訪問回数の多いケアプランの市町村への届出について、届出を行わせるのであれば、ケアマネジャーに寄り添い、助言・指導する体制を整備してほしい。一律的な指導やそれに基づく地域ケア会議の開催などは、現場の混乱を招くものと思われる。

地域ケア会議等におけるケアプラン検証は、利用者の自立支援や重度化防止、地域資源の有効活用等の観点から必要に応じ、ケアマネジャーによるサービス内容の是正を促すものです。

ケアマネジャーが、通常のケアプランよりかけ離れた回数の訪問介護(生活援助中心型)を位置付ける場合には市町村にケアプランを届け出ることについて、市町村がサービスの妥当性を適切に判断できるのか不明である。担当者の考え方によってバラつきが生じることがあれば現場が混乱する。また、市町村の手間が増えるが、対応できるだけの体制があるのか。

市町村における検証のためマニュアルを策定することなどにより、適切に運用できるよう配慮することを検討します。

訪問回数の多いケアプランの市町村への届出について、実施することとなった場合はその結果を公表してほしい。年間の届出件数、市町村の確認・是正の結果について、科学的根拠をもって示してほしい。

地域ケア会議等における検証の実施状況等を定期的に調査・公表する予定です。

訪問回数の多いケアプランの市町村への届出について、実施することとなった場合はできるだけ提出書類を簡素にしてほしい。

運用に関する詳細については、ご意見を踏まえ今後検討してまいります。

障害福祉制度の相談支援専門員との密接な連携に努める必要がある旨の明確化に賛成。

ご意見として承ります。

障害福祉制度における相談支援専門員との連携については、具体的にどのように連携を図っていくことになるのか。
また、ケアマネジャーと相談支援専門員の兼務を認めることで、効率的な人材活用につながるのではないか。

相談支援専門員との連携については、自治体とも連携の上、地域の実情に応じた連携を進めていただきたいと考えております。なお、厚生労働省においても、現状の連携事例について把握するとともに、それらを周知することにより、連携を推進したいと考えております。
また、居宅介護支援事業所のケアマネジャーについては、原則として、他の業務との兼務を認めており、相談支援専門員との兼務も可能とされています。