要介護度は質でなく量を表す

コンピュータによる一次判定は、その方の認定調査の結果を基に、約3,500人に対し行った「1分間タイムスタディ・データ」から推計します。

要介護度判定は「どれ位、介護サービスを行う必要があるか」を判断するものですから、これを正確に行うために介護老人福祉施設介護療養型医療施設等の施設に入所・入院されている3,500人の高齢者について、48時間にわたり、どのような介護サービス(お世話)がどれ位の時間にわたって行われたかを調べました(この結果を「1分間タイムスタディ・データ」と呼んでいます。)。
厚生労働省「要介護認定はどのように行われるか」
http://www.mhlw.go.jp/topics/kaigo/nintei/gaiyo2.html

ということなので、

要介護度は、介護の(標準的な)必要量は表しますが、

介護の難しさ、過酷さを表すとは限りません。


つまり、要介護4や5の人は、介護の(標準的な)必要量は多いとされていますが、
質的には、要介護2以下でも難しい場合があり得るということになります。

ということは、
「介護の重点化」と称して、
(要介護度の)重度者にばかり優秀な介護人材を集中させようとするのは、
大間違い
といえます。