世界と日本の将棋の雑談2

前記事のチャトランガは、インドから各地に伝わっていきました。

まず、西への伝搬を追ってみます。

以下、部分図のみですが、盤面はチャトランガ同様、すべて8マス×8マスのようです。

シャトランジは下図で(ペルシア)と表記しましたが、ペルシア(現代のイラン)付近を経て、中近東のイスラム世界に広がっていったのでしょう。

駒の動きは、チャトランガとほぼ同じ。
チャトランガでは複数説がある象は斜めに2マス(駒の飛び越えあり)で確定。
なお、歩兵は前へ1マスずつですが、正面の敵駒は取れず、斜め前の敵駒を取る、という、チェスに似た動きになっています。ただし、最初は2マス動けるというチェスの独自ルールはありません。
敵陣の最奥段まで進むと、将(臣)に成れます。

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セヌテレジも、駒の名称は変わりますが、動きはシャトランジと同様のようです。
(人は象と、砦は戦車と同じ。)

その下、チェスは、ルールがシャトランジから大幅に変わりました。
戦車→城(ルーク)、馬→騎士(ナイト)、王(キング)は同じですが、
斜め2マスの象から、斜めどこまでもの僧正(ビショップ)へ(ただし、駒の飛び越えはできなくなっています)。
そして、斜め1マスの将が、縦横斜めどこまでもの女王(クイーン)に大変身(これも、駒の飛び越えは不可)。
そのほか、歩兵(ポーン)が初形からの動きに限り前に2マス進めるようになったり、キャスリング(キングとルークの瞬間移動)が加わったり、と、強力あるいはスピーディな方向に変化しました。

これらの変化は、おそらく長い間に少しずつ起こったのではないかと思います。

(つづく)