塩分を摂る

事例

80代後半の女性。
居室にエアコンあり、水分摂取も自分で心がけているが、就寝時は冷房を切っている。
ある日の午前中、38度台の熱で内科受診。熱中症と診断され、点滴(生理的食塩水)後、帰宅。
夕方、せん妄のような症状あり。後、一応は落ち着くが、精神的にやや不安定。

同居家族が、野菜のぬか漬け、魚の塩焼き、納豆(たれ付き)等、比較的塩分の多い食事を増やす。
朝の味噌汁も少し濃いめに。
徐々に落ち着きを取り戻し、数日後にカレーライス(野菜、肉のほか、市販のルー使用)を食べてから、ほぼ通常どおりに戻った。

なお、本人は高血圧というほどの状態ではない。

高齢になると感覚が鈍くなり(個人差はありますが)、のどの渇きに気がつきにくいことがあります。
この事例の方は水分摂取は気をつけている様子ですが、塩分補給まではなかなか。

昔の農村などであったような、お茶に漬け物や梅干しを組み合わせるような習慣が、この猛暑期間中に限っては適当なのかもしれません。

※塩分制限が必要な方の場合はこの限りにありません。主治医等とご相談を。