プロ棋士と将棋ソフト

三浦八段も将棋ソフトに敗れる…将棋界に衝撃
読売新聞 4月20日(土)18時23分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130420-00000794-yom-soci

コンピューター将棋ソフトとプロ棋士による5対5の対抗戦「第2回将棋電王戦」第5局が20日、東京都渋谷区の将棋会館で行われ、ソフトの「GPS将棋」が三浦弘行八段(39)に102手までで勝利。

 これで通算3勝1敗1分け(持将棋(じしょうぎ))と、コンピューター側が勝ち越しを決めた。ソフトがプロ並みの実力を持つことは今シリーズで実証されてきたが、トップ棋士の一人である三浦八段が完敗したことで、将棋界には衝撃が走った。

 三浦八段は竜王戦では最上位の1組、名人戦の挑戦者を決める順位戦でもA級に在籍するトップ棋士の一人。GPS将棋は、東大の研究者ら有志が開発したソフトで、昨年の世界コンピュータ将棋選手権で優勝した。中終盤での強さに加え、今回は東大・駒場キャンパスの約680台のパソコンと接続し、1秒間に約2億7000万局面を読むことができる性能を持つことで、苦手とされる序盤から終盤までスキがなくなった。

 対局は第4局に続き、正攻法の相矢倉の戦型となった。三浦八段は、ソフト側の対策が遅れているとされる、敵陣3段目以内に玉を進める「入玉(にゅうぎょく)」策を狙いながら指し進めたが、GPS将棋は自然な指し手を続けて優勢を築くと、最後は大差で押し切った。
最終更新:4月20日(土)23時58分


 
このニュースについては、いろいろな見方ができると思うので、念のため、全文引用させてください。
 
つまり、気になるのは、赤色で強調した箇所です。
 
テレビニュースなどで見たときには、対局上のパソコンしか映っていなかったと思いますが、
700台近いパソコンが連合して対局していた、ということですね。
 
人間同士の普通の対局なら、第三者と相談する(助言を得る)ことは反則行為です。
 
今回は、それを認めた上での対局ですし、
単体でパソコン(約)681台以上の演算性能を持つコンピュータを持ってくれば同じだろうと思うので、
全く意味がないとうわけではないでしょう。
 
ただ、あの報道映像からすると、
パソコン1台(+操作する人)を相手にトップ棋士が負けた、
というように見る人も少なくないだろうな、と。
 
まあ、それで人目を引くのが、現代社会で対局するマスメディアの一手かもしれませんが(笑)