女性と電話代わった警官、詐欺見破れず…「ATM操作の仕方聞いているだけ」と説明され
読売新聞オンライン 6/8(水) 7:14配信
大阪府警の警察官が特殊詐欺の電話を見破れず、大阪市内の高齢女性が約95万円をだまし取られていたことが、府警への取材でわかった。
府警によると、6日夕、70歳代の女性宅に政府機関の職員を名乗る男から「年金が下がる。ATMでの手続きが必要」と電話があった。女性は近所の金融機関で携帯電話をかけながらATMを操作しており、通行人の申告を受けた警察官2人が声をかけた。
女性は「ATMのコールセンターに操作の仕方を聞いているだけ」と話したため、警察官は電話を代わってセンターの担当者を名乗る男と話したところ、同様の説明だったため、不審な点はないと判断した。女性は指示通り約95万円を振り込み、その後、詐欺被害に気づいた。約1時間前にも約95万円をだまし取られていたという。府警は「電話を切って、被害者から話を十分に聞いていればよかった。被害を防ぐ指導を徹底する」としている。
最終更新:6/8(水) 12:47
https://news.yahoo.co.jp/articles/39c5fd206d57804447ab196c44b506cfb9dcdc90
警官をもだますというのは、新しいパターンですね。
この件についての警察関係者への周知などは、大阪府警内はもちろん、他の都道府県警察等にも行われるはずと思いますが、こういう手口について金融機関や高齢者に接する人々に対して情報提供するのは必要と思います。
というか、すでに「コールセンター」手口への警戒を呼び掛けている銀行もあります。
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<伊予銀行>
市町の役職員や銀行のコールセンターをかたり、巧みにATMに誘導する還付金詐欺が多発しています。
例)介護保険料をもらい過ぎていたのでお返しします。取引銀行はどちらですか。コロナで窓口では手続きできないので銀行(又はスーパー、コンビニ)のATMに行ってください。着いたら銀行コールセンターの○○(偽物)まで電話してください。手続きをしますので指示通りATMを操作してください。
・還付金の手続きで、お客さまがATMを操作することはありません。
・話しながら、銀行員がATMの操作を教えることはありません。
・振込手続きで介護保険料や医療費はかえってきません。
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それから、今回の警官のような立場になったらどうするか、ですね。
<今思いつく対応例>
・「そちらの電話番号を教えてください」
→「090」など通常の固定電話以外の番号なら、まず偽物ではないか疑う。
・「固定電話」風の番号なら、その金融機関の職員に本当にコールセンターの番号か確認する。
・コンビニのATMなど金融機関の職員がいない場所なら、いったん電話を切って、本人から話を詳しく聴く。
(私なら、「あ、うっかり切ってしまいました」ぐらいの演技はする。緊急時でもあり、警官がやっても違法ではないと思う。)
・「ATM操作に詳しいスタッフが着ましたので、こちらで対応します」と言って切るのもあり。
※警察、金融庁、消費者センターなど、公的機関から正式な通知があれば、そちらに従ってください。
というより、高齢の方に限らず、
「ATMで電話して」とか「電話をしながらATMへ」は詐欺
と徹底した方がいいのでしょうね。