日本女子カーリング略史14

北京五輪への激闘>

2021.2 日本選手権
 優勝:北海道銀行(北海道)吉村紗也香、小野寺佳歩近江谷杏菜船山弓枝、伊藤彩未
 2位:ロコ・ソラーレ(北海道) 3位:中部電力カーリング部(長野県)

2021.4-5 世界選手権 優勝:スイス 2位:RCF 3位:米国
 日本11位(5-8)北海道銀行 吉村紗也香、小野寺佳歩近江谷杏菜船山弓枝、伊藤彩未

2020.11 日本ジュニア選手権
 優勝:札幌協会(北海道)田畑百葉、小林未奈、中島未琴、仁平美来
 2位:SC軽井沢クラブJr.(長野県)3位:名寄協会Jc(北海道)

 

 日本選手権は北海道銀行フォルティウス)が優勝。2位がロコ・ソラーレ、3位が中部電力。なお、北海道銀行には伊藤彩未が、ロコ・ソラーレには石崎琴美が、中部電力には鈴木みのりが、それぞれ加入している。
 世界選手権は、北海道銀行が出場して11位。
 日本ジュニア選手権は、札幌協会が優勝、SC軽井沢クラブJrが2位、名寄協会Jcが3位。
 世界ジュニア選手権は新型コロナ関連で中止。


2021.9 北京五輪世界最終予選日本代表決定戦
 ロコ・ソラーレ(2020日本選手権優勝)3-2北海道銀行(2021日本選手権優勝)

2021.12.5-15 北京五輪世界最終予選
 日本代表(ロコ・ソラーレ)予選3位(6-2)、プレーオフ初戦で韓国を下し五輪出場権獲得

2021.12.9-12 世界カーリング選手権日本代表選考会
 チーム吉村(フォルティウス)、富士急、中部電力が出場。
 予選1位のチーム吉村を予選2位の中部電力が通算3-2で破って代表に決定。

2022.2 北京五輪 優勝:英国 2位:日本 3位:スウェーデン
 日本(ロコ・ソラーレ)予選リーグ4位(5-4)、銀メダル
 対ウェーデン×、カナダ〇、デンマーク〇、ROC〇、中国〇、韓国×、英国×、米国〇、スイス× 準決勝(スイス)〇、決勝(英国)×

2022.3 世界選手権 優勝:スイス 2位:韓国 3位:カナダ
 日本6位(6-6)北澤育恵、中嶋星奈、鈴木みのり、石郷岡葉純、松村千秋

2021.11 日本ジュニア選手権
 優勝:SC軽井沢クラブJr.(長野県)上野美優、荻原詠理、上野結生、山本冴、金井亜翠香
 2位:名寄協会JC(北海道) 3位:チーム大関(北海道)

 

 北京五輪世界最終予選日本代表決定戦が行われた。本来、同五輪には、2020年、2021年の世界選手権による獲得ポイントの上位国が優先出場できるはずであったが、新型コロナ感染拡大のため2020年世界選手権が中止。2021年の世界選手権で上位に入れなかった諸国が最終予選に回ることになったが、その中には日英韓など強豪が含まれていた。
 9月の日本代表決定戦では、2020日本選手権優勝のロコ・ソラーレが、2021年日本選手権優勝の北海道銀行フォルティウス)を3-2で下して代表となった。
 また、11月で北海道銀行のスポンサー契約が終了したため、以後はフォルティウス(登録上はチーム吉村)として活動することになる。なお、北海道銀行は、独自の女子カーリングチームを立ち上げ、フォルティウスに所属していた伊藤彩未、田畑百葉などが創設時のメンバーとなった。
 12月に世界選手権代表選考会があり、チーム吉村(フォルティウス)、富士急、中部電力が出場。予選1位のチーム吉村を予選2位の中部電力が通算3-2で破って代表に決定した。
 ほぼ同時期に、北京五輪世界最終予選に出場したロコ・ソラーレは、予選リーグ6勝2敗で3位、その後のプレーオフで五輪出場を決めた。
 北京五輪ではロコ・ソラーレが予選4位(5-4)。準決勝でスイスに勝ち、決勝では英国に負けたものの銀メダルを獲得した。
 中部電力が出場した世界選手権は、スコットランドチームで新型コロナ陽性者が2名出る波乱。スコットランドは残る3名で2試合戦ったが、さらに陽性者が出て残り試合を棄権することになった。中部電力も終盤に陽性者が2名出て、スイス戦では3名で戦った(敗戦)ものの、最終韓国戦は棄権し、予選リーグ7位で終了した。

 

(敬称略)