2023日本選手権最終日

日本カーリング選手権は男女とも決勝が行われ、それぞれ決勝で待ち受けていたチームが、準決勝からの勝ち上がりチームを退けて優勝しました。
男子のSC軽井沢クラブ、女子のロコ・ソラーレとも昨季からの連覇で、世界選手権(女子は3月、男子は4月)の日本代表となります。

 

<男子>

 

        1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 計
SC軽井沢クラブ 0 1 0 2 0 0 0 1 2 X  6
北見協会    0 0 1 0 0 0 1 0 0 X  2

 

<女子>


        1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 計
ロコ・ソラーレ 1 2 1 0 2 0 1 0 0 X  7
SC軽井沢クラブ 0 0 0 2 0 2 0 0 1 X  5

 

結果的に2点差でしたが、第2エンドの2点スチール以降は全体的にロコ・ソラーレのペースだったと思います。
意外に思う方があるかもしれませんが、ロコ・ソラーレの世界選手権出場は、これでまだ2回目。
悪い(?)のは五輪出場チームを(世界選手権代表争いの)日本選手権に参加させなかったJCAと、2020年の世界選手権を中止に追い込んだ新型コロナでしょう。

 

SC軽井沢クラブについては、今日の決勝に限った話ではありませんが、ちょっとロコ・ソラーレに似てきたな、と個人的には思いました。
試合中でのコミュニケーションの取り方などは、以前からロコ・ソラーレに似ているという声をネット上などで見かけました(たぶん他の女子チームにもいえそうなことですが)。
今大会では、形勢が思わしくないときの対応方法、リスク管理して最少失点で済ませるという選択や、不利な先攻エンドでハウス内に石を溜めて、後攻チームがミスしたら許さないというような勝負術(典型例は、前記事で書いたプレーオフの対フィロシーク青森戦の第8エンド)も、印象的でした。
対フィロシーク青森戦の大逆転に関してはロコ・ソラーレ以上だったかもしれません。

通例なら、来季は強化指定のBランクになり、また日本選手権のブロック予選も免除されます。
どのような強化方針で臨むか楽しみなチームです。

 

ついでに他の女子チームの来季について。
ロコ・ソラーレは強化指定A、日本選手権シードは変らず、北海道ブロックの他のチームはほっとしていることでしょう。
それでなくても、北海道銀行、(新型コロナで道ブロック選手権に出場できなかった)フォルティウスなど、強豪チームがひしめいていますから。
中部電力は強化指定BからCにランクダウンですが、中部ブロック代表の大本命である力があることは間違いありません。
フィロシーク青森は、プレーオフでの大逆転負けこそありましたが、大会を盛り上げる大躍進で、初の強化指定Cとなる見込みです。

 

なお、来季は日本選手権出場枠にツアーランク最上位というカテゴリーができるという情報があります。
前回優勝等すでにシード権のあるチームを除外したら、中部電力フォルティウスが有力そうですが、はたしてどうなりますか。
あと、大学卒業、高校卒業などの節目を迎える選手たちが、新たな活動場所を求めてどのような動きを見せるかということも注目です。
富士急関連もどうなるかな。