「ロシア語学科への中傷」は愚か

神戸市外国語大で入学式 ロシア学科 43人が学びをスタート
NHK 04月05日 17時23分

軍事侵攻を続けるロシアへの国際的な批判が強まる中、ロシアの文化や社会などを学び背景を理解しようと、43人の学生が神戸市の大学のロシア学科での学びをスタートさせました。

神戸市西区の神戸市外国語大学で5日午後に行われた入学式には、ロシア学科で学ぶ43人を含む4つの学科の新入生200人余りが出席しました。
式では田中悟 学長が、「専門的な知識を習得し混乱の収拾に役立ててほしい」などと式辞を述べました。
ロシア学科の新入生は、「今回の軍事侵攻を見てヨーロッパとロシアの関わりに興味を持ったので、これから政治や経済の勉強をしようと思っています」と話していました。
また、別の新入生は、「中学生のときにロシア文化に興味を持ち大学でも学びたいと思って入学しました。私が知っているロシアは部分的なので、多角的に勉強したいです」と話していました。
大学によりますと、ロシアがウクライナに軍事侵攻をして以降、ロシア学科の学生に対して「日本の敵ではないか」などと中傷する嫌がらせも起きているということです。
大学ではロシア学科の教員たちが連名で、「今だからこそ、ロシアの言語や文化・社会を学び、相互理解・対話と協働の道を模索していくことがこれまで以上に求められている」とするメッセージを在校生や新入生などに向けてホームページで公表しています。
ロシア学科の金子百合子 教授は、「大学でロシア語を学ぶためのモチベーションの維持はこれまで以上に大変になると思うので、新入生がロシア語、ロシアの社会、文化、歴史を学ぶ意義を強調して、学びをサポートしたい」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20220405/2000059780.html


>ロシアがウクライナに軍事侵攻をして以降、ロシア学科の学生に対して「日本の敵ではないか」などと中傷する嫌がらせも起きているということです。

 

う~ん、そんな人間は、ごくごく少数だろうとは思いますが、ばっかじゃなかろうか。
太平洋戦争中の「鬼畜米英」とか「英語は敵性語」とかの時代ならともかく。


ちなみに、アメリカでは日本語や日本文化などを(大日本帝国に勝つために)研究して、日本軍の暗号解読や、戦勝後の日本統治などに役立てていたし、実は日本軍側も敵軍の情報を集めるために英語力のある人間を重要視はしていたはずです。

 

現代に戻って考えてみると、和戦どちらでも、ロシア語やロシア文化に精通した人材は日本にとって重要です。

ウクライナ侵略が続いている中、自衛隊がロシア軍と直接戦うことはないにしても(今のところ)、ロシア軍やロシア政府関係の動きを知るためにロシア語は不可欠ですし、ロシア国内向けに国際放送(どこまで受信できるかは別として)を行うためにもロシア語は必須です。
平気で嘘をつけるメンタリティの分析などのためにも重要かもしれません。

もしプーチン体制が打倒されるなどロシアの政策が変ったとしたら、制裁解除の条件交渉や、北方領土と平和条約についての折衝、経済協力や文化交流など、もちろんロシア語がなくてはなりません。

 

「敵を知り、己を知れば、百戦百勝」といいますが、
敵を侮り、己を過信して失敗したのがプーチン氏でしょう。

日本はその真似をすることはありません。