議員の発言2件

批判されている議員の話題2件です。

 

「ワクチンは殺人兵器」稲田朋美議員のお膝元で自民党重鎮県議が文書配布
文春オンライン 3/17(水) 16:12配信

 福井県自民党重鎮県議が、「ワクチンは殺人兵器」などとする、新型コロナウイルスに関する独自の見解をまとめた文書を配布していたことが「週刊文春」の取材で分かった。

 文書を配布したのは坂井市選出の斉藤新緑県議(64)。坂井市は、防衛相や政調会長などを歴任した稲田朋美衆院議員の選挙区(福井1区)だ。

 斉藤県議は、2月下旬から1万6500部を配布した活動報告「ほっとらいん」102号で、次のように記していた。

〈ワクチンなど必要ありません。今回のワクチンは人類初の遺伝子組み換えワクチンで、「殺人兵器」ともいわれています〉

 さらに、斉藤氏はこの文書で、コロナ騒動は「ディープ・ステート」という「闇の勢力」が計画したものであり、マスコミが恐怖心を煽り、世界中の人々にワクチンを強制接種させて人口削減を進めるつもりだなどと主張している。

 斉藤県議は県立高校を卒業後、34歳で三国町(現・坂井市)議員に。1999年の県議選で初当選して以来、連続当選して現在は県議6期目。県会議長や党県連幹事長などを歴任した。

「一昨年の県知事選では元総務官僚の杉本達治氏の選対本部長を務め、初当選に導いた立役者です。福井自民党のナンバー2で、“若頭”と評される。国会議員も彼に一目置いています」(地元記者)

 斉藤氏に聞いた。

「全部、人類初の遺伝子組み換えワクチン。中身は何なのかを誰も吟味していない。看護師に打つというから、これは早く書かなあかんと。政治家の信念として見過ごせなかった。『その毒饅頭を食べたら死ぬ』とわかっていて、黙っていたら、俺、殺人者やん?」

 稲田氏と会ったとき、ワクチンの話題も出たという。

「稲田さんはたまたま正月に挨拶に来たで。『私は打ちませんよ』って」

 また、斉藤氏は河野太郎ワクチン担当相に「ワクチンを遅らして」とメールしたが、返事は来ていないという。

 稲田氏に事実確認を求めると、書面でこう回答した。

防衛大臣時代、マラリアの予防薬により重度のアレルギー反応に見舞われ、数日間入院した経緯があるため、ワクチン接種を慎重に考えたいというお話はしたと思います」

 政府はワクチン接種を「感染拡大防止の決め手」と位置づけ、推進している。3月16日、菅義偉首相も「ワクチンは発症や重症化予防に効果が期待され、感染症対策で極めて重要。国民の皆さんにも接種していただける環境もしっかり作っていきたい」と語っている。

 与党自民党に所属する重鎮県議が、ワクチン接種に異論を唱える文書を配布したことは、混乱を招きそうだ。
(以下略)
https://news.yahoo.co.jp/articles/b433bd95989e1805e0ab1f0cc401804ba04a41bb

 


古い記事ですが、斉藤氏がハマっているのは、いわゆる「陰謀論」ですね。
日本には言論の自由はありますが、これほどの酷いレベルで、しかも(五輪のためとか揶揄されていますが)ワクチン接種を進める内閣の方針にも反するような発言を、自民党はなぜ厳しく処分しないのでしょうか?(そして連立を組んでいる公明党からも批判すべきでは?)
黙殺らしい河野氏の対応はともかく、稲田氏は「私は打ちませんよ」というだけで、斉藤氏に「あんたは間違ってる」とは言ってないようですね?
斉藤氏の発言を明確に否定しておかないと、稲田氏は誤ったメッセージを発したことになりますよね?
それとも、稲田氏自身が「殺人兵器」論を信じているのでしょうか。

 


【フル】14歳との同意性交発言の本多議員 釈明し謝罪も質問ほぼ応じず「本当に申し訳ございません」
FNNプライムオンライン 6/8(火) 17:51配信

立憲民主党内の性犯罪処罰に関する会合で、「50歳近くの自分が14歳と性交したら同意があっても捕まるのはおかしい」との趣旨の発言をしたとされる本多平直衆院議員が8日、発言を撤回した上で謝罪した。

しかし、記者団の質問にはほとんど応じなかった。

本多議員は国会内で記者団の取材に応じ、自ら「このたびは私の認識不足の発言で多くの方を傷つけ、また不快な思いさせたことを心よりおわびしたいと思います。本当に申し訳ありませんでした」と謝罪した。

その上で、「そもそもワーキングチームで議論していた中学生相当の年齢に対する保護するために、青年を処罰する考え方に私も賛成しています。その中で例外、人を処罰する法律ですから例外を考えるべきかいらないのか、どんな例外がいるのか、本来想像できないような限界事例をどう考えるのか、こうした幅広い緻密な検討をしたいと考えている中でした」と釈明した。

本多議員は、さらに「とはいえ、私の例外としての発言は本当に不適切で、心からおわびをして撤回させていただきたいと思っています。今回の件で本当にご迷惑をおかけしたり傷つけた方に心からおわびして謝罪したいと思います。本当に申し訳ございませんでした」と再度謝罪した。
(以下略)
https://news.yahoo.co.jp/articles/039a17741a9ff25e5908b60d58248d9b2a7aedb4

 


こちらは、斉藤県議の件よりも、もっと話題になりました。
ちなみに、本多氏は56歳ということで、「50歳近くの自分」というのはサバ読みでしょうか?

さて、刑罰を厳しくしようとするときに、例外的なケースについて検討するのは重要なことだろうとは思います。
でも、それは50歳のオッサン(あるいはオバハン)ではなく、たとえば14歳の中3女子と15歳の高1男子が真剣に交際している場合についてでしょう。
(男女を入れ替えるのも、あるいはLGBT関連でもかまいません。)
もちろん、17歳の高校生と20歳の大学生というケースでもいいですが、立民での議論は13歳未満から16歳未満への同意免責下限引上げについてのようなので、ここでは除外します。

本多氏の発言は気持ち悪いなどとも批判されていますが、国会議員としては、むしろ適切な例を思いつかない、能力の欠如の方がより大きな問題のような気がします。

斉藤氏の場合も、陰謀論を信じ込んでいる(しかも広げようとしている)という点で、やはり県議としての能力の欠如というべきかもしれません。

 

まあ、能力に問題があるように見える政治家は、悲しいことに少なくないのですが。