政権選択選挙と言いますが

衆院選公示、31日投開票 政権選択が最大焦点―コロナ禍の選挙戦号砲【21衆院選
時事通信 2021年10月19日12時11分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021101900146&g=pol

 


「政権選択が最大焦点」とか「政権選択選挙」とか、政治家やマスメディアは言いますが、有権者としては、別にそのとおりに考えなくてもいいのではないでしょうか。

たとえば、
「立民を中心とした野党が共闘しても過半数に届く可能性は(ほぼ)ないけど、自公連立政権の不祥事続発に抗議するために自公票を減らしておこう」
とか、
「スガ内閣は不人気だったけど、新型コロナのワクチン接種で現実に感染は減った。安易にスガ降ろしに走った議員は落として、そうでない議員は応援しよう」
とか、多様な考え方があってもよいと思います。
(上の考え方が私と同じというわけではありません。)

 

ところで、上のリンク先の記事では、多くの党は略称で呼ばれているか、そもそも党名が短いか、なのに、「NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で」だけが異様に長いフルネームがそのまま使われているところに個人的には違和感を抱いています公職選挙法上の略称は「NHK党」)。NHK以外のメディアも、イチャモンつけられないように忖度しているのかな?

あと、規制改革を主張している党もありますが、そういえば竹中平蔵氏などが「規制改革」して「派遣貧乏」が拡大したり、貧富の差が拡大したり、非正規雇用が増えて社会保障財源がガタガタに・・・というようなことも思い起こしたりもしました。「規制」の中には、「(悪い)既得権益」ではなく、社会的公正を守るために「必要な規制」も当然あります。

 

ところで、中国の習近平氏が、
********************
選挙制度について「国民が選挙の時だけ聞こえの良いスローガンを聞かされ、選挙後は何の発言権もなく、票を集める時だけ甘やかされて選挙後は疎外される。これは真の民主ではない」と西側諸国を牽制(けんせい)。
********************
と発言したと報道されました。

(出典)
中国・習氏、選挙は「真の民主ではない」 国家指導層の交代にも言及
朝日新聞デジタル 10/15(金) 17:00配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/6c12f8f32f07ced92f9556630afd82d68ddcc1fa

 

西側諸国の選挙については当たっていないこともありませんが、
「選挙後は何の発言権もなく」ということはなく、たとえば公約が破られたときには、それに対する批判をSNSなどに書いても不当に削除されることはなく、公安当局に圧力をかけられることも、逮捕されることもありません。
その点、中国とはくらべものがないぐらい、日本を含めた西側諸国は自由で民主的です。
(まあ、中国と比べてどうするんだ、とは思いますが。)

だから、政治家やマスメディアの思惑どおりでなくてもいいから、選挙には行きましょうね。