行方不明者の52%が要介護1以下

認知症で行方不明が増加

NHK関西 07月02日 06時08分)

昨年度、大阪府内で、認知症やその疑いではいかいし行方不明になった高齢者は326人と、前の年度に比べて3割近く増えたことがわかり、府は、高齢者を見守る態勢をさらに強化したいとしています。
大阪府が府内の市町村を通じてまとめたところによりますと、昨年度、認知症やその疑いではいかいし行方不明になった高齢者は326人と前の年度より29%増え、調査を始めた平成25年度以降最も多くなりました。
このうち90%以上の310人は、近くの住民や警察などによって無事が確認されましたが、8人が死亡していたほか、別の8人が行方不明のままとなっています。
また、見つかった高齢者のうち、行方が分からなくなった場所から10キロ以上移動した人が27%いたほか、7段階の要介護度別で見て比較的軽い「要介護1」までの人が52%だったということです。
件数が増加したことについて、大阪府は「はいかいする高齢者を見守る意識の高まりが背景にあるのではないか」としています。
一方で府は「認知症と気づかれずに長距離を移動するケースもまだ多く、交通機関やコンビニなどとも連携を深め、高齢者を見守る態勢をさらに強化したい」としています。
http://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20160702/3630681.html


「はいかい」は、漢字で書く「徘徊」の方がわかりやすいように思いますが、それはそれとして。

行方不明者のうち52%が要介護1までの人だった、というのは予想以上でした。

つまり、要支援2(認定が適切に行われていれば認知症の方は含まれないはずですが)や要支援1(変な話ですが、こちらは認知症の可能性あり)も含めて、

認定が軽度だからという理由で専門的な支援が不必要とは限らない


ということになります。

要介護1~2の方を介護保険サービスから切り離そうとする動きは、当然に論外として、
これまでの要支援者の切り離しも多いに問題あり、という証拠のひとつになるでしょう。