広島市で大変な土砂災害が起きてしまいました。
いずれも、亡くなられた方々のご冥福をお祈りし、
行方不明の方々が一刻も早く見つかること、
被災者の方々が少しでも早く日常の生活に戻られるようになることを願っています。
さて、広島の災害では、花崗岩が風化した「マサ土」が原因のひとつ、といわれています。
それから、テレビ映像などを見る限り、ですが、
土砂災害に襲われた背後の山は、(水害に弱いといわれる)針葉樹だけでなく広葉樹や竹林などもあったようです。
そこで、「広島西部山系砂防基本計画」(平成15年3月 国土交通省 中国地方整備局)の資料に
http://www.cgr.mlit.go.jp/ootagawa/sand/west/page4/img/keikakusho.pdf
http://www.cgr.mlit.go.jp/ootagawa/sand/west/page4/img/keikakusho.pdf
災害箇所を重ねてみました。
赤の点線で囲まれたのが、「広島西部山系」のようです。
その山系に限らず、アカマツ群落が大きな面積を占めています。
土質の問題があるので、クリ、コナラ、アベマキ、アラカシなどの広葉樹林であったとしても災害が起こったかもしれませんが、針葉樹の林の保水力や防災力に疑念を抱いている私のような人間にとっては、
「やっぱりなあ」という印象もあります。
「手入れがされている針葉樹は広葉樹に劣らない」という「専門家」の意見も聞きますが、
手入れされていない山林(樹種にかかわらず)が極めて多いのが現実ですし。
現行の針葉樹をすぐに広葉樹に変える、というのは現実的ではないでしょうが、
(広島以外の地域も含めて)将来的には広葉樹主体か、広葉樹と針葉樹との混合林を目指す、
とりあえずは針葉樹の山林のそばの住宅地では特に気をつける、
という考え方は可能ではないでしょうか。